――――


「DFもいぶし銀、水戸部先生よ!」

「!?」

『はいーこれから毎日水戸部先輩と練習して、自分より大きな相手を封じる方法を体で覚えるよーに!!』


「いい?シュートを防ぐのはブロックだけじゃない、落とさせるのよ!」


それからと言うもの火神のシュートは入らなくなった
普通の1on1ならともかく、インサイド限定だと全然うまくいかない



だからこれを使って…








――――


やりたいことをさせない。
行きたいとこへ行かせない。
これは私が好きな戦法だ。

そうやって相手の苦手な体勢に追い込んでプレッシャーを掛けて楽にシュートをさせないのが今回のお父さんの対策として考えた方法だった。

この方法ならば、もし届かなくても



『入る確率は低くなる…』


コートの中の火神の圧力はすさまじい。
2mをいまにもブロックしそうなジャンプ力と殺気ともいえる様な集中力。
これはお父さんにも、ほかの敵選手にも生半可なプレッシャーじゃない。


「また外した!」

「ナンダもう!ムカつく!!」

「クサるなよ、ブロックされてるワケじゃねーんだDF!!」

「ヘイ!2つ言っとくぜ
1つは、この試合中にぜってーオマエのシュート叩き落す!」

「ソンナノ…ないじゃん、できるワケ!
子どもがいるチームなんかに負けない!」



「もう1つは…」



伊月先輩がお父さんのほうへ向かってボールを投げる
それを、その場にいたテツが瞬時にムキを変え、火神くんにパス

そして、


ガン!!


火神のダンク



「子供もけっこーヤバいかもよ?」


「てゆーか子供で話し進めるのやめてください」








第14Q 2つっておくぜ

(ふふ、やりにくいだろうね…)








next





| →



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -