第12Q
ガッ!!!
行き成り、先生の頭を掴んだバ火神
さっきまで、寝ていたはずなのに…
「…ん?」
「…ん?じゃないわ!」
「あれ?」
「何 堂々と寝取るんだキサマ!
あとで職員室こい!」
私の後ろに居るテツが寝ているのに、テツは注意されないから火神が不憫で仕方なかった、…がまぁ私のことじゃないからね♪
あ、因みに何故後ろのテツが寝ているか分かったかって?
企業秘密です☆
「なに、笑ってんだよ」
『あは、…だってねぇ…』
「テメェ…」
そして授業中にもかかわらず、リコ先輩からメールがきた。
メールの内容は
"1年生全員、昼休み2年校舎集合"
というものだった
――
「ちょっとパン買って来て」
『…パン、ですか?』
え、パシリ…??
私をパシるの…←
「実は誠凛高校の売店では毎月27日だけ数量限定で特別なパンが売られるんだ、それを食べれば、レンアイでも部活でも必勝を約束される(という噂の)幻のパン…
イベリコ豚カツサンドパン三大珍味(キャビア・フォアグラ・トリュフ)のせ!!2000円!!!」
「高けぇ!!…し、やりすぎて逆に品がねぇ」
『でも、美味しそうですよね〜』
「海常にも勝ったし練習も好調。ついでに幻のパンゲットして弾みをつけるぞ!ってわけだ!」
「けど、狙ってるのは私たちだけじゃないわ…いつもよりちょっとだけ、込むのよ」
「パン勝ってくるだけだろ?チョロいじゃんですよ」
『めんどくさい…』
「ほい!」
主将が封筒を渡してきた
「金は持ちろん2年生が出す、ついでにみんなの昼飯でもかってきて
ただし失敗したら…
釣りはいらねーよ
今後 筋トレとフットワーク3倍になるだけだ。あ、マネージャーは朝連午後練ともに一緒にフットワークに入るように」
……!!
嫌だ、別について行けるけどめ・ん・ど・く・さ・い!!
「ホラ、早く行かないと無くなっちゃうぞ
大丈夫、去年オレ等も買えたし」
『伊月先輩……』
「パン買うだけ…パン…パンダのエサはパ」
「行ってきます」
「……」
「いつも心配しすぎだよ、水戸部―オカンか!」
「…ったく何がちょっとだよ」
「えー?これから毎年一年生の恒例行事にするわよ♪」
「マジか…」
そして、購買についた私たち…
ちょっと、込んでるだけ…
『全校生徒居るじゃんっ!!』
しかも、殆どがイベリコ豚活サンド目当ての生徒…
そして、良く見ると、ラグビー部のフォワード、アメフト部のライン、すもうにウェイト、リフティング
…有り得ない
「おもしれぇ…やってやろーじゃん」
「火神!」
「おおおおおおおおお!!!」
バ火神が勢いよく突進?
するも、入れない。
(これが日本の混雑(ラッシュ)…!!)
なんかカルチャーショックをうけてるんですけど〜……
「火神ィイイィイ!!?」
「やっぱ全員で行くしかねぇ」
「誠凛―ファイ!!」
「「「「オォ!!!」」」」
私もはめんどくさいからいいやー
それに多分テツあたりが…
「あの…」
そこに、テツがひょっこり現れた。
手には、イベリコ豚カツサンドを持って…
「買えましたけど……」
「…なっ…オマ…どうして!」
「人ごみに流されてたら先頭に出ちゃったんでパンとってお金置いてきました…?どうしたんですか?」
『やっぱりねん♪』
―――
「買ってきました」
屋上につくころにはみんなボロボロだった。
「こ…これ…例の」
「あーいーよ、買ってきたオマエらで食べな」
「え?いいんですか!?」
「じゃ順番に…誰から行く!?」
「いやー今回は黒子だろ」
「…じゃあ、いただきます…
!これは…めっちゃおいしいです」
なんか、テツのこんな幸せそうな顔、久しぶりかも〜
「オレも…うおウマ!!味の調和ってこれ!?」
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