その後、私はリコ先輩から教えてもらったステーキボンバーという店へ向かった










『リコ先輩ー!!』


私が店の中へ入るとみんなの目の前にボリュームたっぷりなステーキがどーんと置かれているという状況だった

みんなステーキ見て冷や汗流しまくってるよー


「遠慮せずいっちゃって!」


「ガッツリいき過ぎじゃねぇ!!?」



「えっ……ちょ、マジ……?これ食えなかったらどーすんの!?」


「え?ちょっと〜〜……何のために毎日走りこみしてると思ってんの!?」


「「「「(バスケだよ!!)」」」」


逃げる!!とリコ先輩はきっぱり言い切った(笑)


「ヤベー、こーゆーヤツだと分かってたはずなのに……」


食い逃げはイヤ〜!!と言いながら日向先輩はステーキを食べ始めた


「このステーキ……ステキ」


「ゴメン、そーゆーの今マジウザイ!!」


「……」

「水戸部起きろー」

あ、水戸部先輩気絶したわー


「……すいません。ギブです」



「「「黒子ォォ――――!!」」」



テツに肉はダメいよねー


「「「(死んだ……!!)」」」


先輩全員がそう思った時だった


「うめー、つかおかわりありかな?」

声の方へと視線を向けると、そこには驚きの光景があった

「あれ?いんないんだったらもらっていい?ですか?」


「(リスみたいに食っとる!!)」


モギュモギュと火神はステーキを一人平らげていた



『テツ気分悪いなら外行くー?』


「そうします……」

テツに付き添いながら私は店の外に出た




「……!」


その時テツの視線は私から別のところに向いた


「ん?あ……」


「黄瀬君……」


「……黒子っち、悠音」


『涼じゃん!!』


振り返ればそこにはこれから帰宅しようとしていた涼がいた


「……ちょうどよかった。ちょっと……話さねぇスか」


話ってあれかー?


思う浮かぶのは、中学最後の全中の試合……









第10Q 「人事を尽くして命を待つ」

(思い浮かべるのはあの試合)








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