幸さんに教えて貰った体育館近くにある水道にて、涼を発見しました!隊長ー←


『探したじゃん』
(正確には探してなくねっ!?)


「あ、悠音……」


『お疲れ様ー』


私は持っていたタオルを涼に差し出した

なんて優しいんだろー
私!!


「帰ったんじゃなかったんスか?」


『涼が心配で、戻ってきてあげたんだよー』

どこまでも上から目線の悠音


「オレ、かっこ悪いスよね…。悠音を貰うって言ったのに……負けちゃったっス」




ワシワシ




『涼は、かっこよかったよー十分』


「え……?」


『涼はあの試合で全力を尽くしたんだ。それにな、負ける事は決してカッコ悪いことじゃない。私は、勝ち負けよりも大切なことがあると思う。それに涼は初めて試合に負けたことで何か分かっただろ?それに次の目標は決まったんだろ!?』


勝ち負けなんか関係ないんだよ…
大切なのはどうプレイするかなんだから…


「はいっス!!」


涼はスッキリした顔つきだった

よかったよかった。





「オレの次に良かった悠音はさておき、オマエの双子座は今日の運勢最悪だったのだが……まさか負けるとは思わなかったのだよ」


『ありゃー、この声は…』

「……見に来てたんスか」


後ろをゆっくりと振り返るとそこにいたのはすっごく見覚えのある人物だった


またまた厄介な…


「まあ……どちらが勝っても不快な試合だったが。サルでもできるダンクの応酬。運命に選ばれるはずもない」


「キセキの世代」の一人……緑間真太郎がそこにいた


『やっぱり試合中に来た悪寒は真だったか』
何気酷いことをいっている悠音


「帝光以来っスね。久しぶりス」


『…指のテーピングも相変わらずだしー』


「つか別にダンクでも何でもいーじゃないスか、入れば」

ぶ〜っ、と口先を尖らせながら涼は真に抗議していた
涼小学生みたいで何か可愛いなオイッ!!!


「だからオマエはダメなのだよ。近くからは入れて当然。シュートはより遠くから決めてこそ価値があるのだ。なぁ悠音?」


『まぁ、真の言ってることも分かるよーだって私も真と同じタイプ?だしー』


「流石は悠音だ。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を習わなかったか?まず最善の努力。そこから初めて運命に選ばれる資格を得るのだよ」


あー、また真の運命論が始まったー……
毎回毎回語ってるけど飽きないのかー
因みに私はもう飽きちゃいましたー(笑)


「オレは人事を尽くしている。そしておは朝占いのラッキーアイテムは必ず身につけている。ちなみに今日はカエルのオモチャだ。だからオレのシュートは落ちん!!」


真の片手にはラッキーアイテムのカエルのオモチャが握られていた


相変わらず可愛い奴め…

まぁでも…

「(毎回思うんスけど……)」


「『(最後のイミが分からん!!)』」


これが「キセキの世代」No.1シューターとは思えないよなー
……普通に見たらただの変人だと思うしー


「……つーか、オレより黒子っちと話さなくていいんスか?」


「必要ない」

「何でっスか?」

「B型のオレとA型の黒子は相性が最悪なのだよ」


『真ごめんねー、私もA型で相性最悪だわー』

「悠音は別なのだよ。オレの運命の相手なのだから!!」


めっちゃ血液型関係なくないっ!?
それでいいのか真よっ!!
えっ?
占いってそんなもの!?
それいっちゃお仕舞いだな占いも…


「アイツのスタイルは認めているし、むしろ尊敬すらしている。だが誠凛などと無名の新設校に行ったのは頂けない。学校選びも尽くせる人事なのにあんな学校で勝とうとしているのが。運命は自ら切り拓くとでも言いたげで気にくわん。ただ……地区予選であたるので気まぐれで来てみたが、正直話にならないな」

『…真。誠凛馬鹿にするんじぁねーよこのおは朝信者の眼鏡が(黒笑)

いくら真とはいえ、誠凛をバカにされるのは頂けねーな…
←流石二重人格…
バスケをしているときの悠音が…

あっ面倒なんで、こっちは最強俺様モードと呼びましょう!!
(だれか良いモード名を考えてください!!(切実))


「…悠音もだがな、君も何故もっと強い強豪校へと進学しかなったのだ?悠音程の人間ならたくさん推薦もあっただろう?」

『推薦??全部蹴ったしー、だって家から遠くてメンドクサイもん

(何度も言うようだが悠音はこういう奴だった…)



そんな時、チリリ〜ン!とベルの音が聞こえてきた

「テメー渋滞で捕まったら一人で先行きやがって……なんか超ハズかしかっただろがー!!」


自転車の後ろにリアカーついてるしー
真アレに乗って来たんだー
私も乗りたい(爆)!!


「まあ今日は試合を見に来ただけだ……だが先に謝っておくよ。秀徳高校が誠凛に負けるという運命はありえない。残念だが、リベンジは諦めた方がいい」

「……」


リアカーに乗って、緑間は去っていった


去り際―――


「やっと見つけたのだよ悠音…だから今度こそお前の目を覚まさせてコッチに来て貰うのだよ…」




…あれはどういうことだ??




『あっ、そろそろ戻らなきゃなー。涼またねー』


「はいっス」



携帯を見ると着信履歴と受信boxが大変なことになっていたのは気にしないでおこうか…









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