第6Q
「「「「「弱点…!?」」」」」
全員の声が一致する
「なんだよ、そんなのあんなら早く…」
「いや…正直弱点と言えるほどじゃないんですけど…。それよりもすいません。もう一つ問題が…」
「え?」
「予想外のハイペースで、もう効力を失い始めてるんです」
「「「「「「…!?」」」」」」
「彼のミスディレクションは、40分フルには発動できないんス」
「ミスディ…何!?」
「11番(黒子っち)のカゲの薄さは別に魔法とか使ってるわけじゃなくて…ザックリ言えば、他に気をそらしてるだけ。一瞬ならオレでもできます。オレを見ててください」
笠松は黄瀬ではなく
上に高く上がったボールを見ていた
ポンッ
「ホラ。もう見てない」
「あ!」
「黒子っちは、並外れた観察眼で、コレと同じことを連続で行って。消えたと錯覚するほど、自分をウスめてパスの中継役になる。まぁ…やんなくてももとから影はウスいんスけど…けど…使いすぎれば慣れられて、効果はどんどん薄まっていくんス」
「煤c……そーゆー大事なことは最初に言わんかー―!!」
リコが黒子の首を絞めた
メキメキと音をたてて…
「すいません、聞かれなかったんで…」
『そうですよー』
「聞かな、なんもしゃべらんのか!
おのれらはー―!!」
『そんなことよりもうすぐ終わっちゃいますよーT「TO終了です!!」あっ、終わった』
「あ〜!!黒子君シバいて終わっちゃったー――!!」
「このままマーク続けさせてくれ…ださい」
「あっちょ待っ…もう!だからナニその…敬語?…とにかく、DFマンツーからゾーンに変更(チェンジ)!中固めて黄瀬君来たらヘルプ早めに!黄瀬阻止優先!!」
ありゃ??
それじゃダメだな
「「「「おう!」」」」
「あと黒子君はちょっとペースダウン思いきり点差を引き離されない程度にできる?」
「やってみます」
試合再開―――
海常高校が優勢
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