３
月曜日――――
｢フッフッフ
待っていたぞ!｣
｢…アホなのか?｣
呆れる火神。
そりゃ…呆れるよな…
仁王立ちしているリコ先輩。
まさに…
｢決闘?｣
テツの言う通りだ。
てゆーか、なんで8時40分限定なんだ?
｢つーか、忘れてたけど…
月曜ってあと５分で朝礼じゃねーか!｣
あちゃ〜忘れてたよ…
8:45から朝礼だわー
｢とっとと受けとれよ。｣
ちょっぴりキレ気味の火神またキレんなよー
｢その前に一つ言っとくことがあるわ、去年主将にカントクを頼まれた時約束したの。
全国目指してガチでバスケをやること!
もし覚悟がなければ同好会もあるからそっちへどうぞ!!｣
｢…は?そんなん…｣
｢アンタらが強いのは知ってるわ
けどそれより大切なことを確認したいの。
どんだけ練習を真面目にやっても『いつか』だの『できれば』だのじゃいつまでも弱小だからね。具体的かつ高い目標とそれを必ず達成しようとする意思が欲しいの。
んで今!ここから!!
学年とクラス!名前!
今年の目標を宣言してもらいます！ちなみに私含め今いる2年もやっちゃったＶ
さらにできなかったときはここから今度は全裸で好きな子に告ってもらいます!
因みに悠音ちゃんは〜秘密で!!｣
｢｢｢え゛え〜〜〜!!?｣｣｣
そりゃ絶叫するよねー…
全裸で告るってフラれたも同然じゃん。
絶対嫌だわー
あれ?秘密ってなにさー
私だけ難度高くない!?
｢……は?｣
｢はぁ!?聞いてねー」
｢いや勧誘の時言ってた…!｣
｢けどまさかここまで…!?｣
｢さっきも言ったけど具体的で相当の高さのハードルでね!『一回戦突破』とか『がんばる』とかはやり直し!｣
｢どうしよう…てかマジかよ!?｣
『…ふーん』
私は屋上の柵につかまって…
『1ーB、6番!桐月悠音!!
｢キセキの世代｣を根絶やしに…じゃなかった、倒してこのバスケ部を日本一にしまーす!!』
｢｢｢｢!!?｣｣｣｣
全校生徒が私を見る
まぁ全然恥ずかしくないしなー
｢ヨユーじゃねーか、テストにもなんねー。……｣
タンッ!!
火神は柵に乗った
｢1ーB５番!火神大我!!
｢キセキの世代｣を倒して日本一になる!｣
下では…
｢びっくりしたー｣
｢ナニアレ?｣
｢よくやるー｣
｢(うっわやっぱ、今年もやった。)｣
ざわざわとしていた
屋上では…
黒子が拡声器を使って宣言をしようとしたとき…
｢コラー!!またバスケ部!!｣
｢狽ら、今年は早い!?｣
テツは密かにショックを受けていた。
因みに私は足音が聞こえてきたからタンクの裏に隠れてたから起こられることはなかったけどねー
ーーーー
最近、マジバでお茶会?をするのが習慣になっている!?
｢ちょっと大声出したぐらいであんなに起こるかよ?てかなんで桐月だけ逃げてんだよ!」
『まぁ…私だからかなー』
流石悠音さん
｢未遂だったのに
僕も怒られました…｣
あっテツが暗くなった…
ほんとだよー
テツが起こられるとか
明日きっと禿げてるね★←
何気テツを溺愛中の悠音さん
｢ブハッ!!
(……店変えよーかなー
カブリすぎだろ…)｣
『汚いなー』
頭を抱えて火神も黒子と同じように暗くなった。
｢…あと困ったことになりました。｣
｢ホントだよ……ああ!?何!?｣
｢いきなり約束を果たせそうにないです。｣
｢は?｣
｢なんかあれから屋上厳戒態勢しかれたらしくて、入部できなかったらどうしましょう。｣
『｢それは(ねーだろ/ないよー(汗))｣』
私と火神で突っ込む。
｢……それより一つ気になってたんだけど、そもそもオマエも幻の6人目なんて言われるぐらいだろ。なんで他の5人みてーに名の知れた強豪校に行かねーんだ
お前がバスケやるのには…なんか理由(ワケ)あんじゃねーの?｣
｢…………
ボクがいた中学校はバスケ強かったんですけど｣
｢知ってるよ(怒)｣
｢そこには唯一無二の基本理念がありました
それは…
『《勝つことが全て》』
そのために必要だったのはチームワークなどではなくただ｢キセキの世代｣が圧倒的個人技を行使するだけのバスケットそれが最強だった…。けど…もはやそこに｢チーム｣はなかった。5人には肯定してたけどボクには…それと悠音さんには…何か大切なものが欠落してる気がしたんです｣
｢…でなんだよ?そうじゃない…オマエのバスケで…｢キセキの世代｣倒しでもすんのか?てか桐月って何者だよっ!」
｢そう思ってたんですけど…｣
｢マジかよ!?｣
｢それよりこの学校でボクと悠音さんは…君と先輩の言葉にシビれた。今ボクがバスケをやる一番の理由は……、君と悠音さんとこのチームを日本一にしたいからです。それと…悠音さんとの約束を果たすためです。｣
『私も一緒だよ。私も君達の思いにしびれた。だからかなー』
火神は席を立った
｢相変わらずよくそんな恥ずかしいセリフ言えんな!残りやる!てかどっちにしろ｢キセキの世代｣は全員ぶっ倒すしな。｢したい｣じゃねーよ……、日本一にすんだよ!」
…お前が一番恥ずかしいよー
あっ!
さっきの私が何者か言ってないけどそのうち分かるからいっかー
翌日――――――
ザワザワ
｢なんだ騒がしいな…ハッ!｣
グラウンドには
《日本一にします。》
と言う文字が書かれていた
｢面白いからこれもアリかな!｣
ちなみに残りの部員は屋上宣言を当然禁止され
部活動時間の声だしとしてやり
15人→6人に絞られ、
名前を書き忘れた彼の校庭文字は
謎のミステリーサークルとして誠凛高校七不思議の一つとなった
放課後
体育館―――
｢｢｢｢｢エイ、オー、エイ!!｣｣｣｣｣
部員たちの声とドリブルの音が響く。
「悠音ちゃん!
カントク どした？
練習試合申し込みに行くとか言ってたけど。」
『あぁさっきまでいましたよー。なんかスキップしてたんでオッケーだったみたいですよー』
｢………!!スキップして!?｣
『日向先輩どうしたんですかー??』
｢オイ、全員覚悟しとけ。アイツがスキップしてるってことは…次の試合相手相当ヤベーぞ。｣
そんな話をしていたら
リコ先輩が帰ってきた。
｢あ、カントク…
おかえりなさい。｣
｢ただいまー!!ゴメンすぐ着替えてくるね。
あとね…
｢キセキの世代｣いるトコと試合…組んじゃった…v｣
｢……!!｣
｢な?」
『はぁ〜…』
第２Ｑ 月曜朝8:40の屋上ね!
(次から次へと厄介事が…)
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