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「……え」
「……な」
「入っ…ええ!?今どーやってパス通った!?」
「わかんねぇ見逃した!!」
パッ
シュオ
それからも、いつの間にかパスが決まっている。ということが起こっていた
「どーなってんだ一体!!?」
「気がつくと、パス通って決まってる!?」
存在感のなさを利用して中継役に!?
「………!」
しかもボールに触ってる時間が極端に短い!!
…じゃ、彼はまさか…元のカゲの薄さを…もっと薄めたってこと〜!?
『リコ先輩気付きましたか?これは「ミスディレクション」…手品などに使われる人の意識を誘導するテクニックで、ミスディレクションによって、自分ではなくボールや他のプレイヤーなどに相手の意識を誘導しているんです。
つまり――
テツは試合中「カゲが薄い」と言うより、もっと正確に表現すると自分以外を見るように仕向けているですよ』
悠音が解説をする
「(これが黒子の…!!)」
元帝光中のレギュラーで、パス回しに特化した見えない選手…!!
噂は知ってたけど実在するなんて……!!
『そうです、テツが…「キセキの世代」幻の6人目……!!』
「あっ!!(しまっ…黒子のパスに気をとられすぎた…!!)」
「火神!!」
火神のシュートにより、得点は36対37になった
「うわあ!!信じらんねェ!!」
「1点差!?」
「ったく、どっちか片方でもシンドイのに…」
二人組んだ時のこの獰猛さは、手がつけらんねーな
「っち!!」
「バッ…」
バチッ
二年が横に投げたボールを、黒子が取った
「しまっ」
「うおお!」
「いけぇ黒子!!」
『……あー…』
「勝っ…」
ガボンッ
『テツにシュートはダメなのに…』
黒子がいいところで、シュートを外してしまったため、周りからは「えー…」というなんとも言えない空気が漂った
だがそこに
「……だから、弱ぇ奴はムカツクんだよ!ちゃんと決めろタコ!!!」
火神が連携するように、シュートを決めた
「うわぁああ!!」
「一年チームが勝ったぁ!!?」
「ははっ…っのやろー」
まあ…味方なら、頼もしい限りってことか…
「(…今年の一年は結構いいわね…
だけど悠音ちゃんっていったい何者なの!!?)」
悠音は悠音でリコに謎を与えていった…
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