翌日の放課後―――


外は生憎の天気で雨が降っていた


「5対5のミニゲームやろう!一年対二年で」

リコ先輩がいうと一年生の方から無理だ無理だと言う声が聞こえてきた



『ふふ…やっぱりね。あっ!!リコ先輩、私スコアつけますよー』


悠音が言うとリコは満悦の笑みで

「ありがとう(悠音ちゃんスコア出来たんだ…)」

と言い少し悠音について考えていた



そんなこんなで、一年対二年の試合が始まった






「……うおっ!?」


ガツン!


火神が8番の人のボールを取って、ダンクを決めた


「おおっ!!?」

「うわぁ!マジか今のダンクスゲェ!!!」


「……!!」


想像以上だわ…!!
あんな粗けずりなセンスまかせのプレイでこの破壊力…!!


「とんでもねーなオイ…」


即戦力どころかマジで化物だ…!!


「一年がおしてる!?」


「つーか火神だけでやってるよ!」


周りが驚きの声をあげてる中、当の本人だけは違うことを考えていた


「(んなことより…クソッッ…神経逆なでされてしょーがねー…)」


バチッ



黒子が12番にボールを取られた

「スティール!?またアイツだ!」

「しっかりしろー!!」

「(意味深なこと喋ってた割にクソの役にも立ちゃしねぇ…)」


ザコのくせに口だけ達者っつーのが…


「一番イラつくんだよ!!」


「高っ……もう火神止まんねー!!」

「…わけにはいかねーなー。そろそろ大人しくしてもらおうか!」

キュッ

火神の周りに、DFが3人ついた

「三人!?」

「………」

「そこまでして火神を…しかも…」

「ボール持ってなくても二人…ボールに触れさせもしない気だ!」










――――――――――
――――――――――――



火神が動きにくくなったことにより、一年と二年との差がどんどん大きくなっていった


15対31


「やっぱり強い…」

「てゆーか、勝てるわけなかったし…」

「もういいよ…」


流石に点差が16点もあいてしまい、一年チームがだんだんと弱音を言い始めて来た


「………もういいって…なんだそれオイ!!」


そんな弱音を言ったチームメンバーに、火神がとうとうキレてしまった



コンッ



「落ち着いてください」


黒子が火神に膝カックンを喰らわせたことによって、空気が壊れた


『テツーナイスだよっ!!』

悠音はちょっと嬉しそうにして黒子に手を振っていた←



「なんかモメてんぞ」

「黒子か…そーいやいたな〜」

「(審判の私も途中から忘れてた……………んん!?あれ?マジでいつからだっけ!?)」


『リコ先輩、テツは最初からいましたよ??』


「えっ!?私今口に出してた??」


『いえ、顔に書いてありましたよ?』



リコとそんな話をしていると、


「すいません。適当にパスもらえませんか」


やっとやるんだね、テツ。

『ほら!テツこれから本気出すんでしょ??』


「…!!」


『頑張りなよっ!』


「はいっ」


「は?」

「がんばれ!あと3分!」


「(てか、もらっても何ができんだよ?せめてボールとられんなよ〜)」



『リコ先輩、よく見てて下さいね?まず、6番から15番へ、そして9番でシュートになりますよ?』



6番の一年生が、黒子にパスをした。


「(え?悠音ちゃん?この違和感は何…?もしかして…何かとんでもないことが起きてる…!?)」



その瞬間・・・―――



「……え…あっ」


バスッ


黒子にパスされたハズのボールが、いつのまにか9番の一年生のもとにありそしてシュートを決めた









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