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私立誠凛高等学校――
只今入学式も終わり部活勧誘が始まっていた
「ラグビー興味ない!?」
「日本人なら野球でしょー」
「将棋とかやったことある?」
「水泳!!チョーキモチイイ!」
誠凛は新設校なため部員を一人でも多くと壮絶なバトルが起こっており、中々前には進むことが出来ない状況だ
今年誠凛に入学した桐月悠音だがいろいろな部活のマネに誘われたがことごとく断っていた
『やっぱ部活はバスケだよね〜』
そう言って悠音はバスケ部のブースへ向かっていった
「じゃ、ここに名前と学籍番号ね」
「はい、あとは…出身中学と動機…?」
「あ。そこら辺は任意だからどっちでもいーよ」
バスケ部は周りと比べると随分と大人しかった
「(なかなかの素材ね…)……っと。ひーふー…今10人目か、もーちょい欲しいかなー」
パラパラと紙をめくりながら勧誘の方を待っていた
「(勧誘の方はどうかなー?がんばって有望そうなの連れて来てよねー)」
『あのーバスケ部ってここですよね?』
「(////可愛いわね!!)うん。マネージャー志望??」
『はいっ!』
悠音は入部届けを貰い書き出した
「(…まぁ出身中学は書かなくていっか…)書けたんでそれでは」
そう言って悠音は足早に去って行った
悠音が去って行ったあと火神大我というタダ者じゃなさそうな少年がバスケ部のブースに来ていた
「こっ…こえ〜!!あれで高1!?」
「てゆーか首根っこ掴まれてた帰って来た理由がしりたいわ…(けどあの表情は…?)」
「それは…Σ一枚入部届け集め忘れてるっスよ」
「え?いけないえ〜と……。黒子…テツヤ…」
机の上に置いてあった入部届をみて確認する
「(あれ〜?ずっと机番してたのに…全く覚えてない)…って帝光バスケ部出身!?」
「ええっ!?あの有名な!?」
「しかも今年一年ってことは「キセキの世代」の!?うわーなんでそんな金の卵の顔忘れたんだ私!!」
「さっきの奴はアメリカ帰りだし…今年一年ヤバい!?」
バスケ部のブースは騒ぎになっていた
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