変わらないもの/後


「も…もぅ……俺…だめかも」

「何が?」

「痛ぇのか気持ちいーのかわかんなくって…頭がごちゃごちゃで…何も考えらんねぇ…」

「私を見ていればいい…」

 繋がったまま中を一つ突くと、トーマスは小さく啼いた。
 その声に気を良くし、ゆるゆるとヒクつく中をかき混ぜるように腰を動かす。

「あぁんっ…い…今動いたら…またイっちゃう」

「イけばいい。私しか見ていないのだから」

「俺だけ…イくの…やだ…」

 トーマスはきゅっと下腹部に力を入れた。クリス自身を包む中が締まり、圧迫感と快感にクリスは顔をしかめた。

「やめなさい」

「ふふっ…いい顔だぜ…クリス。中締まると気持ちいいんだろ?ほら」

「こら」

「次はもうちょっと強くしてもいいから…一緒に気持ち良くなろうぜ?」

「そうだな…私もそのつもりでいかせてもらう」

「なあ……キス、もう一回」

 トーマスはそう言うと、自分からクリスの唇に口付けた。食べてしまうかのように激しく、唇を貪り合う。
 そして、再びトーマスの身体をベッドに横たわらせた。
 唇を離して起き上がり、クリスは両手をトーマスの両手と繋ぎ律動を開始した。

「っあ、あ、あっ、あぁっ…クリス……クリスっ、んんっ…」

「っ…トーマス…」

「あっ、あぁっ!お…奥っ、奥にっ来てるっ…!あぁっ!」

「奥っ…が、いいのか?」

「あんっ!奥っ、気持ちいいっ…!全部っ、いいっ!あぁっ!あ、あっ、あっ!」

 クリスは快感を求めて動き、トーマスもまた中で動き回るクリスから快感を感じ取っていた。
 やがてクリスの息が上がり始め、それと共に律動も早く、激しくなってゆく。

「いい顔だぞ…トーマス」

「やっ、あぁんっ!あぁあっ、そこはぁっ、あぁんっ!だめ、だめっ!だめぇっ!あぁ!」

「はっ、ぁ…ここか、っん…」

「あぁぁ、ヤバイっ、またっ…また、来るっ!あぁんっ!ん、んんっ!イくぅっ!」

「私も、そろそろ…っ!っく、んっ…」

「イくっ、イっちゃうっ!あっ、あっ、クリスっ、あぁっ!イっ…ああぁぁっ!」

「はっ…ん、あぁっ、…っぁ…」

 先にトーマスが絶頂を迎え、身体を大きく脈打たせた。
 絶頂と共にクリス自身が中で締め付けられ、クリスも達した。ゆっくりと腰を数回打ち付け、快感の余韻を味わいながら白濁をスキンの中へ出し切った。

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