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わいわいがやがや…


今、とある場所の1角では、BSS 3Aによる飲み会が開かれていた。
まだ始まって間もないのだが、さすが3A。全員飲むペースが素晴らしく早い。



「 んー…刺身、作ってきたよ 」

「 うわっ、すごいねレイミア。上手! 」

「 んー、得意だから。ってか、君酒くさい 」

「 だって飲み会だよ!?飲む為の会じゃないかっ 」


酒瓶片手に素手で刺身を頬張る甲。
酔ってはないが、手に持っているのは何本目の酒瓶か最早分からない。



「 テンション高いな、甲のやつ 」

「 だって甲ちゃんだもの。仕方ないわよ 」


ちびちびと酒とつまみを食べる潤と菖蒲。
2人ともまだまだ余裕だ。


だが、ふと菖蒲はレイミアと甲のいる所へ目を向けた。


「 あら?水蝶ちゃんそこで何してるの? 」

「 お、かくれんぼか? 」

「 んー?君何してるの 」

「 酒ーっ 」

レイミアと甲の近くにある机の下に、水蝶はいた。
4人に見つかり、慌てて出ようとした水蝶だが、机に頭をぶつけて悶絶してしまう。



「 〜〜っ! 」

「 何やってんだよ 」

見かねた潤が水蝶の頭をなでた。
だが水蝶はガバッと顔を上げると、
「 僕はっ…別に刺身なんていらないからなっ!!! 」

「「「 …… 」」」

「 ふーん… 」
と、涙目になりながら訴えた。
バレバレのおねだりに甲は水蝶の顔面に刺身をぶら下げた。

「 ほーら水蝶、刺身だよー 」

「 なっ!僕を馬鹿にするなっ…!! 」

そうは言っているが、口からよだれが出ている。

「 あっそ。ならいただきまーす 」

「 あぁっ… 」


ごくり、と水蝶はのどを鳴らし甲の食べた刺身に手を伸ばすが、すでに甲の胃袋の中へいってしまった。

「 甲ちゃん、水蝶ちゃんが可哀想よ。ほら水蝶ちゃん、"つま"よ 」

「 いやお前も馬鹿にしてんだろ 」

「 みんな僕のことを何だと思ってるんだ! 」

「「「 え?弄られキャラ 」」」

「 もうやだ!! 」


すると、後ろからつんつん、と肩を叩かれ水蝶は振り向いた。
そこには、包丁を持ったレイミアがにっこりと立っていた。


「 え…どうしたんだい? 」
「 んー、君は魚だからね、この場でちょっとさばいてもいいかなって 」

「 よくないよ!! 」

突然、水蝶は後ろから捕まえられた。
やったのは甲だった。

「 捕まえたー! 」

「 なっ…は、離せ! 」

「 いいわよー、いけいけレイミアちゃん! 」

「 あおるな!! 」

水蝶は最後の頼みの綱、潤に助けを求め視線を送った。

だが、当の本人は全く違うことを考えていた。


「 ネオラントの刺身…。興味深いな! 」

「 あほかぁぁぁぁああ!! 」





そして数分後、水蝶は一体どうなったのか。
それはあの4人以外知らない。



おしまいっ


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