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「すごく、パ……お義父さんに、似てたんです……」

「先生、ご愁しょ――………………え?」

 歩を進めていた足を止めて、瑠璃綴を見ると、彼女は何故か慌てたように、

「あ、あのっ、えと、ただ、似てると思った……だけで……その……」

 恐らく、瑠璃綴も会話のなさにやきもきしていたのだろう。しかし自信が無かったのか、口調が段々尻すぼみになっていく。

 末数は一瞬で我に返った。

「あ、うん、瑠璃綴ちゃんもそう思う!? あの人、凛電先生に似てたよね!?」

 好機とばかりに若干テンション高めで言葉を返すと、ほんの少し瑠璃綴の顔が明るくなった。

「は、はい……(良かった……違うって言われなくて……)」

「ぐ、偶然って凄いねー(良かったー、瑠璃綴ちゃんが勘違いしてくれて)」

 それぞれ別のことに安堵しながら、2人のお喋りはしばらく続いた。
















 末数が凛電の誤解を解くことを忘れていたのに気付いたのは、文化祭中に起こった某教師の自殺未遂事件を聞く帰りのHRの時だった。


  《END》



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雷地さん宅弥生ちゃん
霙雪さん宅フォルクさん
夜鬼さん宅冬次くん、リゲルくん
略さん宅レムダさん
神弥さん宅シューさん
闇魔流さん宅ウィルアさん(名前のみ)、末数くん
ざくろさん宅うるし先生
をお借りしました!
皆さんキャラ崩壊しか起こしてなくてすみません;

ここまで読んで下さって有り難う御座いました!


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