番外編1


「これは名前が
恋心に気づく前の話しですぜィ。」

『そうそう。
だから誰と付き合ってるー、
なんて気持ち悪い想像はしないでね☆』

「いや、名前。
仮にも後から付き合うじゃん?
気持ち悪いって…。」

「まぁ、こいつだから仕方ねぇよ。」

「大串くーん!!
君かも知れないでしょーが。」

「はっ。天パに言われたかねぇや。」

『あれ。晋助。』

「この番外編が続けば
何回か合いにきた鬼兵隊の事も
でるかもなァ。」

「「「何回か!?」」」

「え。一回潜入で行っただけでさァ。」

『いや、何気に行ってるよ。
カットされただけで。』

「まぁ、番外編を楽しみにしとけ。」

『それでは番外編いってみよー!!』

「「「待てェエ!!」」」



暖かい日差しが差し込み
鬼の副長、土方十四郎も
少しゆっくりと書類に筆を滑らして
いたが…。

ドタドタ!!

今日も真選組は騒がしかった。

「待てェエ!!」

『やめてェエ!!総悟ォオ!!』

「うるせェエ!!
てめぇら!!ちょっと黙れェエ!!」

『トシ…。ごめんねv』

「う゛っ…!!」

『上目づかいはトシにも良好っと。
いいデータが取れた。』

「俺をデータに使うなァア!!」

『何言ってんの。
潜入するときには男を騙す事を
基本とする私がデータを取らない
訳が、ない!!』

「いや、偉そうにいう事か?」

『ちなみに総悟に上目づかいを
使ってみたら犯されそうになった。』

「総悟ォオ!!」

「土方さん!!その犬捕まえて
くだせェ!!」

「は!?犬!?なんで屯所に犬が!?
猫じゃなくて!?」

『猫じゃなくて。
とにかく捕まえないでよ!!』

「いや、捕まえてくだせェ!!
屯所に犬なんていちゃいけぇねぇん
でさァ!!土方さん!!これもけじめでィ!」 
「なんか総悟が正しい気がする…。」

『惑わされてんじゃねぇよ。
まじ捕まえたら刺すよ?☆』

シャキン。

「てめーは満面の笑みでナイフを
かかげるなァア!!
まじどっからだした!!」

『イッツ・ア・マジック☆』


「いや、手品じゃねぇ事は
わかる。ってか犬ゥウ!!
チョロチョロすんな!!」

足元にきた犬を素早く
腕の中にいれる。

「ワン!!」

『やー!!トシー!!返してー!!』

「土方。よくやった。
犬をこっちに渡しな。」

「なんで上目線なんだよ。」

『トシ。絶対渡すな。』

「名前。
この犬俺の藁人形噛みやがった
んでィ。せっかく作ったのに。」

「犬。よくやった。」

『わーい♪』

「ちょっと土方さん。
何名前に返してるんでィ。」

「絶対それ俺に使おうとしてたろ!
てめーの企みはわかってんだよ!」

「まったく。これだから土方さんは。
被害妄想が激しくていけねぇや。」

『総悟…。
ムッツリって被害妄想激しいから。
仕方ない☆』

「ワン!!」

「ムッツリじゃねぇよ!!
なに犬もちょっと同意してんだよ!!」

「へー。さすが名前が
拾ってきた犬。何気に話がわかる
じゃねぇですかィ。
一緒に土方暗殺計画を…。」

「なに動物に怖い企みやらせようと
してんだ。
ってか結局藁人形は誰なんだよ。」

「んなの土方さんしかいねぇでさァ!!」

「やっぱり俺かよ!!
…あ?名前が拾ってきた?」
 
『可愛いでしょ。
まったくこんな子犬を捨てるなんて。
有り得ない。最悪。』

「死にそうだったらしいですぜ。
名前は動物好きなんですねィ。」

「んなの屯所じゃかえね『そうだよ。
こんな可愛い動物を苛める奴は
大っ嫌い。』

「大嫌いってそこまでいきやす?」

『うん!!口も聞きたくない。
こんな子をまた捨ててこいなんて
言ったらもう顔も見たくないよね。
あ、トシ飼ってもいいよね?』

「え、いや…。」

「土方さん。
さっき屯所では飼えないって
言おうとしやせんでしたか?」

『…トシが?
こんなに可愛い犬を…?』

「い、いや。
でもちゃんと飼い主を見つけないとな!」 
「ようは名前に口を
きいてもらえなくなるのが
嫌なんでさァ。」

「お前は捨てられてこい。
とりあえず新しい飼い主を
探すんだろ?」

『うん。そのつもり。』

「…はぁ。仕方ねぇから
飼い主が見つかるまでな。」

『本当に!!ダメ元で口きかないとか
顔も見たくないとか言ってみる
もんだね!!』

「…名前…。」

『ありがとうトシ!!』

「はったりかァア!!
さっさと飼い主みつけてこいィ!!」

『って事でさ。
動物と言ったらヅラかなー、って。』

「じゃあ、ヅラが俺の家に
いるって知ってきたわけ?」

『うん。別に銀時に用が
あった訳じゃないから。』

「(泣)」

「可愛いネ!!抱きしめていいアルか?」

「神楽ちゃん。
きっと抱きしめたらすべてが
はじけ飛ぶからやめようか。」

「そうだぞ。
その犬が潰れて跡形もなくいなく
なるからやめようか。」

「リーダーはそんなことしないさ。
なぁ!!リーダー!!」

「黙れよヅラ。
確かに私手加減分からないから
やめとくネ。」

『じゃあ神楽ちゃん。
頭撫でてあげれば。やさしくね。
間違っても潰さないように…。』

「うん!!」

『可愛いなー。
神楽ちゃんテイクアウトしちゃ駄目?』

「「ぜひぜひ。」」

「私名前といられるのは
いいけどサドがいるから嫌ヨ。
「名前。がここに住めばいいネ。」

『いや。真選組が仕事だし。
また遊びにくるよ。
で、ヅラ。このこ引き取ってくれない?』 
「ヅラじゃない桂だ。
名前と俺の愛の結晶だと
思って大切に『やめて。キモい。』
キモいとはなんだ!!」

「いや、桂さん。
まじでキモいです。」

「(泣)」

『銀時の家は定春がいるしなぁ。
あ、妙ちゃんの家は?』

「可愛がってくれたとしても
近藤さんが来たときなんかに
乱闘になるじゃないですか…。」

「巻き込まれたら死んじゃうネ。」

『あー…。
安全な場所じゃないもんね。
九ちゃんとかは?』

「九ちゃんに犬の面倒をあの東城が
許す訳ないネ。」

「犬とか可愛がってたら
犬に嫉妬しそだよな。あいつ。」

『犬に嫉妬って…。
あー!!どうしよー…。
絶対屯所も総悟のバズーカとかで
危ないし…。』

「名前。一か八かだが。」

『なに、ヅラ。』

「ヅラじゃない桂だ!!」






『って事で。』

「なにがって事だァ?
久しぶりにきたと思ったら
犬だァ?ふざけんなよ。なァ?」

「可愛いッスねー。」

「お手したでござる。
利口な犬でござるなー。」

「あと数年したら立派な
犬になりますよ。」

「変態。」

「変態じゃなくてフェミニストです。
ってか今の発言は別に変態じゃな
かったですよ。」

「存在が変態ッス。」

『晋助、お願い!!』

「…チッ。
その代わり犬コロ見に頻繁に
顔だせよ。約束だ。」

『うん。ありがとう。』




「え。じゃあ鬼兵隊に!?」
 
『うん。』

「犬も可哀想でさァ。」

『そうかなー?』

とりあえず一安心?

オマケ→


「晋助様ー。名前何に
するッスかー?」

「…さァな。」

「ワン!!」

「晋助に懐いてるでござる。
なにか芸でもさせたらどうでござる?」

「…お手。」

ちょこん。

「…。」

「(晋助様が感動してるッス!!)」

「(そもそも晋助と犬ってのは
ミスマッチでござるな…。)」

「餌かってきましたよ。」

「ご苦労ッス。変態。」

「フェミニストです。」

「たんと食べろよォ。鬼洞丸。」

「「「(鬼洞丸!?)」」」


あとから北島のクッキーを
食べ散らかしたので名前は
クッキーで収まりました。

「(鬼洞丸はないッスよ。)」

「(あとクッキーは女の子でござる)」

「(女…。クッキーィイ!!
晋助様の膝で寝るなんて100年早い
ッスよォオ!!)」

「(いや、100年って死んでるで
ござる。あと犬だから…。)」

「(クッキーィイ!!)」




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