番外編1
理想のお父さんに連れてこられここで理想の家族を作る予定でしたがあっけなくそんな夢は壊れました。八千代さんは音尾さんとはくっつかないと判明してしまった矢先名前さんという優しいお姉さんを発見。ポジション的にはお姉さんだがこのさい我儘は言いません。
「山田はもうこのさい名前さんはお母さんでもいいんです。だから別れてください!」
「山田仕事しろ。」
「八千代さんの時といいなんで山田がいいと思った人を佐藤さんも好きになるんですか。なんですか山田と同じ思考回路ですか。山田とお揃いがいいんですか。山田の事そんなに好きなんですか。」
「山田うざい。」
「とにかく山田は音尾さんと名前さんと相馬さんと家族に!…音尾さんと名前さんだと年齢差あり過ぎですね、ありだけど。」
「なしだろ、お前いい加減にしろ。おい小鳥遊こいつ連れてけ。」
「いいじゃない。山田さんは名前ちゃんがやめちゃったのに佐藤君だけ自分の家に連れ込んでいちゃいちゃしてるのが気に入らないんだよね。こういう時1人暮らしっていいよね2人きりで。」
佐藤さん破廉恥で軽蔑します、と言えば頭をぐりぐりされた。いたいいたい!全く名前さんはこんな乱暴者のどこがいいのか山田はさっぱりです。そんな事を考えてると相馬さんに耳をふさがれました。いきなりなんですか何2人で話してるんですか。全く聞こえません!山田も聞きたい。ずるいです、かまってください。
「それで本当に最近名前ちゃんとはどうなの?部屋に連れ込んでるしやることはやってるんでしょ?」
「お前本当にそういうのやめろよ。プライバシーの侵害だ。分かってんなら聞いてんじゃねえよ。」
「佐藤君って轟さんにずっと片思いしてたしそういうの全然してないのか「お前に言われたくねえよ。」俺?俺は苛めるの好きだけど。でも、佐藤君ってへたれだし手なんて出せるの?」
「…。」
「もしかしてリードしてもらってんの?駄目じゃない佐藤君。年下の女の子にそういう事やらしちゃ。」
「うるせえ。年下だとわかってると俺だってしっかり、…すんだよ。」
「なにその間。まぁ、名前ちゃんの前ではかっこつけてるのはわかったよ。頑張ってるもんねぇ。で、可愛かった?」
「…っ。」
「ちょっと相馬さん!なに話してたんですか男の会話ですか。山田寂しいです、気になります。混ぜてください!?なんで佐藤さん顔が赤いんですか。」
「佐藤君は今思い出して自分と戦ってるからあっちいってようね。幸せそうでなによりだよ。」
なんですかそれと聞いても教えてくれませんショックです。相馬さんにひっついてしつこく聞いていると後ろから名前さんが登場で山田テンションあがりました。なんでも近くに寄ったついでだそうで。ついででもなんでもいいです。できれば別れてほしいですけどね。名前さんの声が聞こえたのか出てくる佐藤さん。嬉しそうにしてむかつきます。
「名前さん2人がいじめるんです。話に入れてくれないんです。」
『あらら、2人が仲いいなんて珍しい事もあるんですね。どうせ相馬さんが余計な事を言ったんでしょうけど。』
「酷いなぁ、心配してるんだよ。」
「なんでまた耳をふさぐんですか!」
「男同士の話しっていったらそういう話だよ。一昨日佐藤君は激しかった?」
『!』
「お前っ、」
『ストーカー!訴えますよ!最低そんなんだから彼女も友達もできないんです!ちょっとまひる!まひる人間サンドバックがここに、』
「すみませんでした!でも行ったのは知ってたけど本当に激しかったんだ。自分たちで墓穴掘ったね。でも、よかったねー。ヘタレの佐藤君が少し成長したんだね。」
「相馬ちょっと来い。名前もうすぐ上がりだから待ってろ。」
『うん、わかった。』
「ちょっとやめて佐藤君!なんで裏に行こうとするんの!?」
「店長釘バット貸してくれねえか。それか轟の刀。」
「反省してます!」
「…喧嘩ですか?山田修羅場なら超見てみたいです!」
葵ちゃんは仕事しようね、と頭をなでられましたがこっそり見に行こうとしたら小鳥遊さんに捕まりました。助けを求めた名前さんは相馬さんのロッカーに悪戯をしていたので手伝いました。だって面白そうだから。結局なんの話なのか名前さんに聞いてみたら顔を赤くした。ああいう時だけへたれじゃなくなるの、と言っていましたがどういう事でしょうか。
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