「あれ…」


久々にメールが来て、開くとコナンくんからだった
そういえば、結構前に会ってから一度も連絡してなかったな


《お姉さんって推理小説に興味ある?》


仲良くなりたいのか、キッドとのつながりを作っておきたいのかは分からないけれど、一応好意的だと思った


《えっと…あんまり読んだことないけど、本を読むことは好きだよ》


《じゃあ今日会おうよ!
 日曜日だし……お姉さんの時間が合えばだけど…》


《いいよ》


待ち合わせ場所を決めて、私は出かける準備を始めた
今日はちょうど快斗が用事があるとかなんとかで会えない

待ち合わせ場所に着くと、コナンくんが待っていた


「コナンくん、早いね
 ごめん、待たせちゃったかな」


「ううん!
 今来たところだよ」


コナンくんの受け答えが将来有望すぎて驚いた
コナンくんに連れられてついた先は大きなお家だった
もしかして、お坊ちゃまなのかな
服装もそれっぽい気がしてきた


「コナンくんのお家?」


「ううん!親戚の人のお家だよ
 今、長い間留守にしてて、鍵を預かってるんだ!」


それは勝手にお邪魔しても大丈夫なのだろうか
コナンくんは特に気にせず私の手を引いて、家に案内した

書斎に入るとたくさんの本でいっぱいだった
本を読むのは好きだけどそこまで熱中していない私でも興奮するくらいに凄かった


「すごい!」


「お姉さん、なまえは?」


そういえば、自己紹介してなかった


「みょうじなまえだよ」


コナンくんは良い子だった
小学生だと少し話題合わないかもと思ったけど、意外と物知りで私の小さい時に流行った遊びやテレビなどの話で盛り上がった

本もいくつか借りて、また会う約束をした
駅まで送ってくれて、コナンくんは何者…?
将来有望すぎない?

コナンくんは本当に不思議な子だ
まるで同世代……快斗と喋っているような


「なまえ?」


駅についたところで快斗に会った
快斗は1人じゃなくて、青子ちゃんと一緒で