私は快斗と付き合い始めた 都合悪く、連休に入ってしまい、青子ちゃんとはキャンプの時以来あっていない いくら、青子ちゃんが許してくれたとしても、私としては青子ちゃんにどんな顔をしたらいいのか分からない
緊張しながら、教室のドアを開く すると、青子ちゃんが私に気づいたようで席から立ち上がった
「おはよう、なまえちゃん」
「…おはよう、青子ちゃん」
「快斗のこと、よろしくね」
「え」
青子ちゃんは笑顔で私の手を握りしめた 吹っ切れたといった顔をした青子ちゃんに私はなんともいえない気持ちになった
「私、意地悪してたの 2人とも、想い合ってることに気づいてたのになまえちゃんに協力してだなんて言って…
なまえちゃんも快斗も気づいて無かったみたいだけど、最初に話した時から2人ともお互いのこと好きだったと思うよ」
快斗というよりは、あの時の時点で私は怪盗キッドのことが好きだったと思う 怪盗キッド=快斗だと知らなかったから、青子ちゃんの言ってることは微妙に違うけど、大体は合っている
「……青子ちゃん、ありがとう」
「お礼なんて言わないで、私が悪いのに…」
「でも、全部青子ちゃんのおかげだから…」
「なまえちゃん、本当に良い子だよね これからも、友達でいてね」
「こちらこそ…! 青子ちゃんと友達でいたい!」
2人で笑い合う ああ、青子ちゃん大好きだなあ
「なまえちゃんって、コンタクトにしないの?」
「あ、これ…伊達眼鏡なんだ」
「えっ!?眼鏡つけてても可愛いけど、眼鏡なしだともっと可愛いのにもったいない! よし!今日は一日没収!」
青子ちゃんは近づいてきて、私の眼鏡を奪った あ、でも眼鏡ケース持ってない!と青子ちゃんが言い出したので、私は眼鏡ケースを渡した
私もそろそろ、自分を隠すことをやめた方が良いのかもしれない
快斗が、青子ちゃんが受け止めてくれた私を好きになれるように、もう自分から逃げないように
眼鏡は私とって、逃げ場だった
自分を受け入れてもらえるなんて、私は凄く幸せな人間だ 当たり前の事かもしれないけど、私にとってはそれがすごく嬉しくて、幸せで
快斗も青子ちゃんも紅子ちゃんも…ありがとう
「……青子ちゃんありがとう」
「え?なまえちゃん、何か言った?」
「ううん! そういえば、今日の英語の宿題どこだったっけ?」
「え!宿題あった?」
「あった気がするよ」
青子ちゃん、ありがとう 私を受け入れてくれて、私の友達でいてくれてありがとう
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