そうだ、京都に行こう@
※組織のことが片付いて二年後のお話。ちなみに赤井と安室が和解してる。新一も元に戻ってる。
「新一、また京都に行くみたい。なんか、お友達の服部くん?に会いに行くらしくて」
「彼は本当によく京都に行くね…」
安室さん……いや降谷さんと一緒に私の長期滞在に使っている家(別荘みたいなもの?)でお茶しているとふと新一のことを思い出した
組織の件が片付いて、二年が経った
新一も元の高校生に戻り、今は大学生になった
ちなみに私は主婦
「まあ、なまえも随分こっちに帰ってくることが多いんじゃないか?」
「アメリカも楽しいけど、やっぱり昔からの友人が恋しくなっちゃって…」
秀一さんと結婚して、私は赤井なまえになったわけだけど、それはすなわち国籍も変わるってことで…アメリカで暮らしている。
秀一さんがしょっちゅう、日本に仕事に来るので私もついてきている。
「今度は俺もそっちに行くよ。観光案内してくれ」
「本当ですか!」
「ああ、約束だ」
「ふふ、楽しみです
あ、でもやっぱり日本観光もみんなでしてみたいですよね」
やっぱり京都行ってみたいなあ
新一と蘭ちゃんから送られてきた京都の景色や食べ物の写真を眺める
アメリカの景色とは違う魅力がある
「じゃあ京都に行くか」
降谷さんの声でも、私の声でもないそれに驚いて、私と降谷さんがビクッと体を震わせた
恐る恐る振り返ると秀一さんが立っていた
「赤井…!いつの間に!」
「あのボウヤが京都に行っているというあたりから…」
「最初からじゃないか!」
秀一さんは合鍵持ってるし、この家買ったの秀一さんだし……
いても別におかしいことはないけど、全然気づかなかった
「というか、いきなり京都に行くって…何も準備していないだろう
一週間後には帰るって言ってなかったか?」
「ああ、だから明日、京都に行く」
「え!」
秀一さんの表情を見ると冗談でもないようで、私は余計混乱した
元から突然なところがある人だったけど、結婚してから拍車がかかったような気がする
(日本に行くことになった時も、前日に突然言う)
「零くんも一緒に行くか?」
「俺は仕事だから無理だ
今日もたまたま休みだっただけで元は仕事だったんだ」
「そうか……残念だな」
秀一さんは明日の8時半の飛行機を手配したと私に報告してきた
どうやら、行くしかないようである
なんだかんだで私も楽しみなのはきっと秀一さんにバレてると思う。
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