終わりの日
「零くん、おはよう」
「おはよう」
なまえと同じベットに寝ながら、微笑み合う
幸せだ
なまえが自殺した日にタイムスリップをした俺は、なまえの自殺を止めた
未来に大きな影響を及ぼすかと思ったが、そこまでの影響はなかった
不思議なことにあの日からタイムスリップはできなくなった
きっと、なまえがもう必要としないからだろう
「零くん、私凄く幸せ者だね」
昔のようなふわふわとした微笑みだった
なまえは俺のためにこういう風に笑うことも我慢していたのかもしれない
「俺もだよ」
俺たちの物語は一旦終わりを告げた
新しく、また始まる
未来にも過去にも縛られずに「今」を生きるために
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