告白


蘭ちゃんに誘われて、ポアロでご飯を食べることになり、急いで向かった
蘭ちゃんが先に席を取っててくれると言うが、待たせるのはよくないと思い、急いだ


「いらっしゃいませ、1名様ですか?」

「あ、待ち合わせしていて…」

「あ、蘭さんのお知り合いですか?
 お話聞いてます」

「はい、えっと新しい方ですか?」


ポアロには何回か来たこと事があるが、初めて見る店員さんだった
色黒で俗にいうイケメンの部類だ
一度会ったら一生忘れられないルックス


「はい、少し前から働き始めたんです
 安室透です」

「安室さんですね、覚えました
 私、名字名前です
 時々来るのでよろしくお願いします」

「はい、では蘭さんの席にご案内しますね」


安室さんの優しい微笑みに私はデジャブを感じた
最近、私の周りに現れる人は紳士な人ばかりだな


「蘭ちゃん、遅くなってごめんね」

「ううん、私もいま来たところなの」

「安室さんって素敵な人だね
 だから、今日は女性客が多いんだ」

「うん
 安室さんお父さんの弟子になったんだよね」

「えっ、弟子!?」


蘭ちゃんのお父さんの弟子か
蘭ちゃんのお父さんも推理力はあるみたいだけど、眠りの小五郎の正体が新一だと知るとなんともいえない気持ちになる


「毛利先生は凄いですからね」

「眠りの小五郎は本当にすごいです」


じっと安室さんに見つめられたので首をかしげると何もなかったかのように蘭ちゃんに注文を聞き始めた


“バーボンが動き出したわ
 あなたはまだ会ったことなかったわよね?
 姿を現すことになるかもしれないけど…あなたには名乗らないかもしれない”


ベルモットが言っていたことを思いだした
まさかね


「なまえさんは何か頼みますか?」

「あ、和風パスタとアイスティーをお願いします」

「少々お待ちください」


安室さんは注文を聞くと、厨房の方へ戻って行った


「安室さん…なまえに一目ぼれしたんじゃない?
 凄く見てたもの」

「ただ、お客さんの顔覚えたかっただけじゃないかなあ」

「最近、なまえは沖矢さんといい感じだもんね」

「実はね、私、蘭ちゃんに言わなきゃいけないことあるの」


ずっと言えずにきたことだ
やっと言う決意ができた


「私、沖矢さんと付き合い始めたの」