もう一人の探偵B


警部さんたちが来たので、事件が起きた時の事を新一が説明していた
私は黙ってそれを見ていた


「君、名前は?」


世良さんに声を掛けられて、ビクッとすると怯えないでくれよと微笑まれた
あ、そうだ
世良さん、赤井さんに目元が似てるんだ


「わ、私、みょうじなまえ」

「なまえって呼んでもいいか?」

「うん、いいよ
 世良さん下の名前は?」

「真純だよ、よろしくななまえ」


赤井さんと似ているからかもしれないけど
私真純ちゃんとどこかで会ったことがある気がする







私は、久々に死体を見てしまい、気分が悪くなったのでホテルのロビーで休んでいることにした
多分捜査の邪魔になるし、大人しくしていよう



しばらくすると、新一から事件が解決したと連絡があった
ホテルの前で待っていてくれと言われたので、私はホテルの前で待っていた
蘭ちゃんや園子ちゃんも来て、ケーキバイキング今度また行こうねと約束をした

新一と真純ちゃんが出て来たので、私は小走りで駆け寄った


「事件解決したんだね」

「ああ、ばっちりさ
 今からホテル探さなきゃいけないけどな」

「真純ちゃん、良かったら今日うちに泊まりに来ない?
 何なら決まるまでいてもいいよ
 私一人暮らしで、部屋は広くないけど布団は2つあるから」

「本当か!?
 宿泊費はちゃんと払うから頼むよ!」

「そんなの気にしないで!」

「それじゃあ、悪いよ」

「じゃあ、一つお願い聞いてもらっていい?」


私は真純ちゃん以外には誰にも聞こえないような小さな声で言った


「そんなことでいいのか?」

「うん、だめかな」

「いいよ、君の頼みだし
 そんなのお安い御用さ」