緊急事態@


アニメ:622〜623話


「え?博士ですか?
 私は何も聞いてませんけど…」


沖矢さんから一緒に過ごしたいと電話がきた
私は断れるわけもなく、新一の家に来ていた
そんな時、突然沖矢さんから「博士たちがどこかに行くとか言ってませんでしたか?」と聞かれた

博士の家の方を見ると、夕暮れで暗くなり始めているのに、明かりがついていなかった
いつもならついている時間だし、どこかに出かけるときは私に哀ちゃんか新一が報告してくれることになっている

私がしょっちゅう、いない日に訪ねてしまっているから、それから新一たちが報告してくれるようになった


「何かトラブルに…」

「様子を見に行きましょうか」

「はい!」

私は急いで、沖矢さんと博士の家に向かった
すると、鍵が開いていたので、そのまま家に入ると誰もいなかった
それと同時に電話が鳴った


「もしもし…

 切れてしまいました」

「間違い電話…?」


また電話がきたので出ると同じように切れてしまった


「これは緊急かもしれない」

「え?まさか、本当に事件に?」

「おそらく…」

「予備の追跡眼鏡があったはず…
 あった!これで子どもたちを捜せば…!」

「急ぎましょう」


昴さんの車に乗り込み、追跡眼鏡を使って、子どもたちの場所を特定していく
廃ビルのような場所に着いた

入っていくと、男の人の声がして、沖矢さんはここにいるように小さな声で言った
私が頷くと、犯人にばれないように静かに近づいていった

あと一歩というところで、沖矢さんはその男の人の肩に手を置いた
男の人が振り返った瞬間に沖矢さんの強烈なパンチがお腹に入った

あれは痛い


「なまえさん、もう大丈夫ですよ
 子どもたちはこの上の階にいるようです
 急ぎましょう」

「はい!」


ドアを開けると新一と哀ちゃんが見えて、私は思わず二人に飛びついた


「良かった、無事で…」