彼女が気がつく頃には事件は終わっている@


アニメ:511話


「蘭ちゃん!」


急いで新一の家に入るとすでに遅く、蘭ちゃんが沖矢さんに凄まじい蹴りを入れていた
私の顔は真っ青になる


「なまえ!?」

「あ、あのね……その人は……」


私が言う前に蘭ちゃんの電話が鳴った
きっと私からの連絡を待てずに、新一が電話をかけてきたに違いない


「えぇっ!?先月からここに居候している大学院生!?
 ほんとなの、コナンくん!?
 えっ、ちょっと…!」


どうやら新一が強制的に通話を切ったらしい
蘭ちゃんと蘭ちゃんの友達は勢いよく、沖矢さんに謝った
私が早くついていればよかった…ごめんね、3人とも


「訳も知らずに蹴り飛ばしちゃって…」

「いやいや……」


いやいやって……沖矢さん
蘭ちゃんの蹴りを見て、その優しい対応
やっぱり、沖矢さんは仏様か、何かかもしれない


「そうよ蘭!こんなイケメンな泥棒がいるわけないんだから!」

「何よ!園子だって“ざまーみなさい”とか言ってたじゃない!」

「まあ、すぐに説明できなかった僕の方にも非がありますから…」

「ところで、どこの大学院なんですか?」

「東都大学の工学部に…」

「あの写メ撮ってもいいですか!あとメルアドも!
 あ、彼女さんに怒られちゃいます?」


蘭ちゃんの友達が私を見ながら言うので、私は首を傾げた
数秒後に蘭ちゃんの友達が言いたいことに気づいた


「ち、違います!
 私はそういうのじゃ…!」

「園子は会うの初めてだったよね、こっちはなまえ
なまえ、こっちは園子」

「よろしく〜
 えっと、なまえって呼んでもいい?」

「うん、私は園子ちゃんって呼ぶね」


私は蘭ちゃん経由でまだ友達が増えた
嬉しくて笑うと、蘭ちゃんも嬉しそうに笑っていた