雨の中での暗躍A


顔を確認すると、ジョディさんだった
ジョディさんは、ポケットから手を出すとそこには銃はなく、手を銃の形にしていた


「クールキッド!」

「ど、どうしてここへ……?」

「私たちFBIも水無怜奈っていうアナウンサーを目をつけていたのよ!
あ、名前久しぶりね
怪我はもう大丈夫なの?」

「ご迷惑おかけしました
日常生活には支障がないくらいには回復しました」

「そう、無理しないでね
シュウが心配するから……」

「え?」


赤井が心配する?
赤井さんにとっては組織に繋がる手がかりの私を失うのは惜しいのかもしれない


「さあ、後はFBIに任せて、あなたは帰りなさい!」

「あなたはって当てがあるの?」

「詳しくは話せないけど
彼女、今日ある3人にインタビューするらしいのよ
もしかしたら、その3人の中の誰かに彼らの息がかかっている人がいて…
何かの取引か、情報交換がされるんじゃないかと思ってね…」

「いや、取引なんかじゃない!奴らは3人の中の誰かを今日暗殺するつもりだよ!」

「え!?」


暗殺という生々しい言葉に私は唾を飲んだ


「やば…近づいてくる!乗って!」


水無怜奈が乗った車が私たちの車の隣を通過した
ジョディさんがFBIの人に連絡して、位置情報を知らせた


「こちらジョディ!
対象の車は鳥矢街道を南下中!追跡を!」

「尾行に気づかれたら洒落になれねーし…」

「し、しかし何とかせんと誰かが殺されてしまうんじゃろ?」


博士が焦ったように聞くと哀ちゃんが「要するに、暗殺を阻止するにはDJなる人物とエディPって場所を割り出して、先回りするしかないってことね」と言った
それに新一が、「ああ…」と短く返事をした


「だから教えてくれる?あのアナウンサーが今日インタビューをする3人を詳しく…」