雨の中での暗躍@


※アニメ:425話


「今日は雨が降ってるなあ……」


傘を差しながら、歩いていると見覚えのある黄色いビートルが停まっていた
近寄ってみると、哀ちゃんや博士が乗っていた

コンコンと窓を叩くと、哀ちゃんがすぐにドアを開けて私を車に引っ張った


「ど、どうしたの……」

「しっ!」


哀ちゃんが口に指をあてて、真剣な顔をしたので黙ることにした


「灰原!分かるか!?
DJって誰なんだ!?」

「え?」

「エディPってどこなんだよ!?」

「奴が言ってたんだ!
何かの暗号なんだろ?」


新一のいう“奴ら”という言葉に私は背筋をピンと伸ばした


「さあ…DJはわからないけど…
エディPが場所なら、Pは駐車場(パーキング)か、公園(パーク)じゃないかしら…」

「じゃあキールにキャンティにコルンって奴知ってるか!?」

「……キールは覚えがないけどキャンティとコルンなら聞いたことあるわ
腕利きのスナイパーってね…
なまえも会ったことがあるんじゃないかしら」

「うん、何度か」


キャンティとコルンは少し変わった人だった気がする
1日だけ私の監視役になったことがある
確か、ジンが何かの用事で日本を離れている時だ
ベルモットも同行したので、私の監視役に日本に残っていたキャンティとコルンがなったはずだ
2人とも、私の家に来て結構くつろいでいた気がする
コルンに至っては私の少女漫画読んでたし
キャンティさんはバトル漫画読んでたけど


「ねぇどういうこと?まさか、その二人もいるの?」

「灰原と博士となまえはここで待ってろ!」

「ちょっと、江戸川くんどこへ…」

「そこまでよ」


新一がポケット入った銃らしきものを誰かに突き付けられた