True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)
降谷と安室とめんどくさい恋をする
決戦
「安室さん、なまえさんが監禁されてそうな場所に心当たりはないの?」
「何個かあるけど、一番可能性の高い場所に行こう」
ガシャンガシャンと上を歩く音がする
赤井、ついてきてるな…
「急ごう!」
扉の前に着く
耳をすませるとビンゴだったらしく、ジンの声が聞こえた
扉を思いっきり開けて、入り込むとジンとベルモット、そして縛られたなまえがいた
銃を構えようとするが、今日は銃を持っていないことに気づいた
ちっ、また赤井の世話にならなきゃいけないのか
コナンくんもそのことに気づいたらしく、無線で赤井に話していた
この位置からはコナンくんは見えない
ベルモットは来ていることに気づいているだろうが、コナンくんには特別な何かがあるようだから、何も言わないだろう
「バーボン…」
「彼女を返してもらいますよ」
「ククッ、これはあの方の命令だ」
その瞬間、銃声が聞こえた
それと同時に照明が落ちる
暗闇の中、俺はなまえを抱き上げて、死角に隠れる
またこの手か
「バーボン……そうか、お前やっぱりノックだったんだな」
この際だ、バレても構わない
風見に連絡をする
空メールだが、風見ならこれで十分気づいてくれる
それと同時にパトカーのサイレンが鳴り響く
やっぱり、近くまで来てたか
「くっ…」
銃声が何度かまた聞こえて、ジンは蹲っていた
赤井がジンに何発が入れたらしい
「殺れ、ベルモット」
「……分かったわ」
また銃声が聞こえて、次はコツコツというヒールの足音がどんどん離れていった
「バーボン、彼女を任せたわ」
ベルモットの言葉の意味を聞く前に、ベルモットは走り去った
部屋のど真ん中には、ジンの死体があった
ベルモットが殺したのか
意識を取り戻したらしいなまえを抱きしめると、「痛い」と弱弱しい声で言われた