True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)


降谷と安室とめんどくさい恋をする

覚悟



※降谷目線


なまえが遅くなっても帰ってこない
もう時計は0時を過ぎている

遅くなるときは必ず、電話をしてくるし、なまえがそれを忘れるとは思えない

浮気?それはない
ついこないだ婚約したばかりだし、浮気したら俺がどんな行動に出るのかも全部分かっているはずだ


「……発信器が会社から動いていない?」


何かがおかしい
すると、ベルモットから電話があった
それどころではないが、仕事だ
切り替えなければいけない


「なんですか、ベルモット」


《いえ、そろそろ気づく頃かと思って》


「……なまえを攫ったのはあなたですか」


《私じゃないわ、ジンよ
 あの子の会社、組織と繋がっていたの
 私も気づかなかったわ》


「!」


《透!絶対来ないで、私の事なんて見捨てて、自分を一番に優先して!》


ベルモットの電話から聞こえて来たなまえの声
俺の中で何かが壊れた


「今から行きます、いつものところでしょう?」


《覚悟はあるの》


組織と戦う覚悟ならいつでもできてる
なまえを守るために警察になったのに、守れないなんて何のためになったんだって感じだ


「当たり前じゃないですか、愛する彼女のためなら命ぐらい捨てますよ」


《すごい執着ね、分かったわ》


電話が切れて、メールが届いた
位置情報だけを送ってきた

それだけで十分だった







「あなたの騎士にも困ったものね
 これは私からサービスよ」


ベルモットか誰かにも位置情報を送った