True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)


降谷と安室とめんどくさい恋をする

そんなの決まってる



沖矢さんが帰った後、私はただ床に座り込んでいた
今、玄関のドアが開いて、零が立っていればいいのになんて、幻想を抱きながら

合鍵も渡してる
ここのパスワードも知ってる


ああ、私また期待してる
やり直したいなんて、そんなの私の一方的な我儘かもしれないのに


「……零」


その時、ドアが開く音がした
幻聴?
私、本気でおかしくなったの?

だって、そんなはずはない
ゆっくり顔を上げると、そこには零がいた

嘘だ
私は凄く幸せな夢を見ている

私は必死に目を擦る
そんな私の腕を誰かが掴んだ


「何してるんだ、なまえ」


「零が来るはずない…これは夢…」


零は私の頬に手を添えた
人肌の温かさを感じる
これは夢じゃないの?


「夢じゃない
 今から言うことも嘘じゃないからちゃんと聞いてくれ」


零が私をじっと見つめてこういった


「俺と結婚してくれ」


「え?」


「ずっと言おうと思っていた
 ただ、潜入捜査が終わるまでは……って」


「零、私たち……終わったのに…」


「俺の事嫌いになったのか?」


そんなわけない
私は必死に首を横に振る


「確かに俺たちは一度終わった
 でも、やり直したんだ、初めから」


「……れい」


「返事は?」


そんなの決まってる
昔から、こういうことを私の口から言わせるところは本当に変わらない
相変わらず、意地悪だ


そのくせ、わがままで子どもっぽい時もあって、でもかっこよくて私をいつも助けてくれて

だから、いつも思うんだ

あぁ、私、零のこと本当に大好きだなって


「喜んで」


返事と同時に私の目からは涙が零れた
零は私の涙をぬぐうとそのまま私にキスをした