True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)


降谷と安室とめんどくさい恋をする

もう一度恋することができたなら



私の携帯には、もう零の連絡先は入っていない
履歴も全部消した

零なら、ハッキングして、私の情報なんてすぐに見れるだろう
それでも、拒絶したかった

ポアロにも毛利探偵にも一切近づかなかった
コナンくんにも誘われたりしているが、全て断っている

そんな時、沖矢さんが私のマンションにやってきた
何で私の家知ってるんですかと聞くと、沖矢さんは意味深に笑う


「ど、どうしたんですか、沖矢さん」


「最近、こっちの方には来たくないようだったので来ました」


「すみません…」


沖矢さんは何でもお見通しなのかな
ただ、コナンくんに聞いただけかもしれない


「安室くんをフったらしいな」


「はい…
 やっぱりだめだなって思ったのと、零の仕事があんなに危険だったなんて知らなくて…」


今まで見たことのない零を見て、私はいらないなと思ったし、邪魔になると思った
それがとても悲しいというよりは寂しかった

零の自分勝手なところとか、頭にすぐ血が上るところとか知ってたのに
私も血が上って、あれこれ言ってしまった


「君は後悔しないのか?
 バラしたことに関して、俺も申し訳ないと思っている」


「後悔しないって言ったら、嘘になりますけど、これで良かったんです
 それに、沖矢さんは悪意を持ってやったんじゃないって分かってますから」


「僕はなまえさんのこと、親しい友人だと思っています
 今まで仲間はいましたが、友人というのはあまりいませんでした
 なので、なまえさんは僕にとって、とても特別な人です」


「え」


「そんな友人に僕からのアドバイスです
 嫌なことがあっても、逃げてもいいんです
 ただ、やり直そうとすることは逃げにはならないんですよ

 なまえさん、想っているが生きているなら何度でもやり直せる」


私は零とやり直せる
初めから、出会った時から
やり直したいのに怖くて、やり直すことから逃げてた


もう一度、零に恋することができたなら…
そう思っているのは私だけなのだろうか?