True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)
降谷と安室とめんどくさい恋をする
変わらないあなたが好きだった
すべてが終わると、赤井さんから連絡があった
しばらく、コナンくんと話した後に私にも連絡があるらしく、コナンくんから携帯を受け取った
「えっと、赤井さん
私に何かお話が…?」
嫌な予感がしたものの、聞かずにはいられなかった
私が思っているような内容ではないことを確認したかった
《安室くんに君の話をした》
それを聞いただけで私はこの後、零がとる行動が手に取るように分かった
《今すぐ、家に帰った方が良い》
そう、零なら私の家に先回りするはずだ
赤井さんの言葉を聞いた時点で頭の良い零は私が今回の件に関与していることに気づいて、私が自宅ではなく、コナンくんと赤井さんの元にいるということを把握したに違いない
私は赤井さんとコナンくんと零の関係をイマイチちゃんと理解できていないけど、零は私がこの2人と関わることを凄く嫌がるはずだ
私は途中まで赤井さんに車で送ってもらい、別れ際に「健闘を祈る」と言われたので、ムカッとして軽くパンチをした
誰のせいだと思っているんだ、もう!
沖矢さんも赤井さんも好きだけど、今回の件は本当に困る!
家の前に着くと予想通りの光景だった
零が私のマンションの入り口近くの駐車場に車を停めていた
私を見るなり、すごく険しい顔で車から降りて、近づいてきた
「なまえ、お前は赤井と知り合いだったのか?」
「知り合ったばかりだけど、そうだね」
零は私の肩を強くつかんだ
痛いと告げても、その痛みは弱まることはなかった
その時、私の中で何かが切れる音がした
「いい加減にして!」
私の怒鳴り声に零は驚いたように目を見開いた
それと同時に肩の痛みも緩まった
「零は今まで私に何も教えてくれなかった…
それなのに、零は私の事ばっかり知ってて
私は…それで零を知りたいと思った…それはいけないことなの?」
「なまえ…」
「それにあの車に乗ってた女の人……誰?
私は零が忙しいからって迷惑かけるだろうなって、連絡もとらないようにしてたのに、女の人と車乗ってるし、沖矢さんの家に遊びに行けば怒るし!
私ね…だから、今日返事を決めようって思ってたんだ
ごめん、やっぱり私には無理だよ」
零の顔は怖くて見れなかった
ちゃんと言わなきゃ、零はねちっこいからちゃんと言わないと、また追いかけてきてくれる
「私は零と付き合えない
私にも覚悟が足りなかったように、零にも覚悟が足りなかったんじゃないかな
潜入捜査をしながらの恋愛なんて無理だよ
零は一つの事に集中すると、周りに目が届かなくなるんだから」
最初からこうしていればよかったのに私は期待をし過ぎた
ああ、何でいつもこうなんだろう
私たちは何度やり直しても、うまくいかない
私たちはこうなる運命だったのかな
「昔からずっと変わってない零が好きだったよ」
私の頬に涙が伝った
零は追ってこなかった