True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)


降谷と安室とめんどくさい恋をする

やきもちの矛先はどこへ?



「みょうじさん、校門まで一緒に帰らない?」


「いいよ」


佐々木くんともかなり仲良くなれた
男友達なんて降谷以来で最初は緊張したものの、話しやすいし、佐々木くんは良い人だ

私の彼氏はストーカー気質ありますなんていったら、純粋な彼は失神してしまうかもしれない

校門までいくとうちの学校の制服ではない男子生徒が立っていた
見覚えのある制服だなとよくみると、やっぱり降谷のところの制服だった

時々こういうことがある
大抵は、連絡してから来るのだが、突然やってくるときもある

そういう時は大抵、甘えたい時だったり、疲れている時だったりする


「あ、佐々木くんごめん
彼氏が迎えにきちゃったみたい」

男子といるところを見られたら、私がどんな目に遭うことか
というか、私よりも佐々木くんが危ない
佐々木くんを守らなければ…!


「ううん、気にしないで
また明日ね」


佐々木くんが笑顔で手を振ってくれたので私も振りかえして、降谷の元へ走った
佐々木くんが天使に見える

それに比べて、降谷は明らかに不機嫌ですよオーラが全開だった
久しぶりにめんどくさいことになりそうだなあと降谷に近づく
降谷は無言で私の腕をつかむとそのまま歩き出した
降谷の顔は良く見えない

「……」

「……」


私はこのまま監禁でもされるのではないだろうか
降谷ならやりかねない

逆らうとややこしいことになりそうだったので、私は大人しくすることにした









「……俺の方が先にみょうじさんのことが好きだったのに」
そんな誰かの呟きは、空気に溶けて消えていった