True love stories never have endings
(本物の愛の物語には、結末なんてない。)


降谷と安室とめんどくさい恋をする

後悔とキス



降谷は人気のない駐車場に車を停めると私の方を見た

「なまえ、俺はあの時の選択は後悔していない」

「そう」

私も後悔していない
降谷と過ごした日々は私の中にずっと残っている

「でもお前を手放したことはずっと後悔していた」

「嘘つき、私数日前に綺麗な美人と一緒にいるの見た」

「あれは仕事の仲間だよ」

「降谷は隠し事ばかりだね
私はそういうとこも好きだったけど、寂しかったよ」


私は降谷の方は見なかった
見たら、私の気持ち溢れて止まらなくなってしまう

「なまえ、こっちを見てくれ」


「嫌、もういいでしょ
 家に帰して、これ以上降谷と話すことなんてないよ」


降谷はしびれを切らしたように私の身体を無理やり自分に向けさせた
それと同時に私の目からは涙が零れ落ちた


「ごめん」

「私、やり直すつもりなんてないんだよ、諦めてよ、降谷」


もう忘れさせてほしい
私は、今でも誰よりも降谷のことが好き
でも、降谷とのことは忘れなきゃいけないのだ



「なまえ」


降谷は初めてキスした時のように私の口を塞いだ