■ 悪夢の謎が解ける
東都水族館につくと赤井さんから安室さんは無事だと連絡があった
私は途中で合流した蘭ちゃんと園子ちゃんと行動と一緒にすることになったので、子どもたちと別れた
赤井さんからの連絡でホッと胸を撫でおろしていると、次は新一から「今東都水族館にいるのか?」とメールがきていた
「うん」と返事をすると次はメールではなく電話がかかってきた
《なまえ、そっちは今大変なことになる
早く離れろ!》
「組織の人間が動き出したの?」
《……ああ、わかったら早く》
「赤井さんも新一も勝手すぎ!私だって、もう見てるだけは嫌なのに、戦いたいのに!
新一は哀ちゃんに自分の運命から逃げるなって言ったんだよね?
私も逃げたくないの、自分の運命から」
新一は黙り込んで、「分かったよ、東都水族館の入り口で待っていてくれ」と言った
「……うん!」
私は蘭ちゃんたちのところに戻ると用事ができたから、帰らなくちゃいけなくなったと伝えた
園子ちゃんが「残念だけど、また今度ね!」と言ってくれたので、私は入り口の方へ走り出そうとしたその時、蘭ちゃんが私の腕を強くつかんだ
「行かないで、なまえ!」
蘭ちゃんの顔は悲しげだった
私はゆっくり、蘭ちゃんの手を握った
「ごめんね、蘭ちゃん
私どうしてもいかなきゃいけないの
絶対帰ってくるから信じて」
「待って!」
私は、急いで新一との待ち合わせ場所へ走った
私は逃げちゃいけない
今戦わなかったら、私は一生後悔するかもしれない
もう二度とあの時のような思いはしたくない
“なまえ、落ち着いて聞いて
シュウが死んだの”
あの時のジョディさんの声は震えていた
私はあの時、何もできない自分にやり場のない怒りを芽生えた
「今度こそ、赤井さんの力になりたい……!」
走り回っていると新一を見つけた
「新一!」
「なまえ!観覧車に向かうぞ!」
「え?」
新一が走り出したので、私も追うように走った
「あのお姉さんが持っていたフィルムの五色が記憶を取り戻す鍵だった」
「観覧車のライトの色も五色だった気が……!」
「……あのお姉さんのコードネームはキュラソー」
「キュラソー……」
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