愛に窒息死する
あれがバーボンはよく絡んでくるようになった
気色悪くてしょうがない

「バレンシアの名前を教えてください」

「どうして?私、教える必要ないと思うんだけど、それにあなたとはプライベートの付き合いをする気なんてないし」

「僕はプライベートのお付き合いをしたいと思っているのですが…」

「……迷惑」


私は逃げ回ると、バーボンは楽しそうに追いかけてくる
私とバーボンでは明らかな体力の差があり、すぐに捕まってしまった


「しつこい!」


「なまえが逃げるからですよ」


「……何で知ってるの、私の名前」


「調べました」


情報は筒向けらしい
ベルモットがバーボンは探り屋って言っていた気がする


「……なまえは赤井秀一のことが好きなんですか」


「…そうよ、好き
 何か問題でも?」


「だから、殺そうと思うんですか?」


「頭おかしいって思っているんでしょう
 私は正常だよ、歪んでいるだけ
 私は愛されたいと思ってる
 ライなら、きっと私のこと受け止めてくれると思うの」


バーボンは私に近づくと強引に唇を奪った
私はキス自体初めてのため、どうしたらいいのか分からず、ただバーボンからのキスを受け入れていた

息が苦しく、バーボンの胸を叩くと、離れてくれた
それと同時にバーボンは私を抱きしめた


「…好きです、なまえのことが」


その瞬間、私の胸は強くしめつけられた
痛いほどのバーボンの愛を嬉しいと感じている自分がいた
私はそんな自分に舌打ちをして、バーボンの背中に手を回した

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