***おまけ***






「あーあー電話終わっちゃったなー」


 一方コチラは相変わらずのオープンカフェでまったりしている二人。

 久し振りの元カノとの会話の後、唐突に通話の途切れたスマホを見つめて、司はため息を吐いた。


ユウ
「ついに夏樹はヤスのもの・・・か。可哀相にねー司くん?」


「ねー・・・そんなこんなでユウちゃん」

ユウ
「つきあわねーよ」


「まだ何も言ってねーじゃん」

ユウ
「どうせまた、ノリが合うんだからーとか言うんでしょうが。マジ無理だから」


「だって俺等が付き合っとけば、アイツらとも遊びやすいんじゃねーの?」

ユウ
「無い無い。なにが悲しくてカレカノ交換して遊ばなきゃなんないのさ」


「あれ?もしかして引き摺ってる系?」

ユウ
「違うって。それは無い。それよりお前でしょ?つーか今何人かけもちしてんの?そのローテーションにアタシを入れる気なの?って話でしょ?」


「あー・・・そうねー・・・ざっと5人は居るもんねー」

ユウ
「だ・か・ら。もう一回言うけど。マジ無理だから」


「う〜ん・・・そっか、一番になりたいわけな」

ユウ
「違う」


「わっがままだなぁ。どうしてほしいのよ?」

ユウ
「てか、どういう育ち方したらそんな考え方になるのよ?」



 そろそろ辺りは暗くなり、カフェの店員たちもこの二人を如何にか引き払わせたいという頃合い。

 終わらない漫才はいつもの事。

 この二人の間に恋愛という言葉が当てはまる日が来るのかどうかは、今の所、不明である。





《終わり》


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