「アーサー!!」


頭に彼女の声が響く。
彼女に押されて何が起こったのかわらず目を開けると、そこにあったのは赤だった。

彼女の綺麗な髪にベットリと付いた赤。
白い制服に染み付いた赤。
ピンクのスカートに飛び散った赤。
いつもはキラキラする目が閉じたままだった。

どうしてこうなった。

どうして、どうしてだ。


「あ…ァ…アアアアアアアァァアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」




俺は柄にもなく声をからす位声を上げた。



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