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私は第4王女として生まれた。
生まれた時からなにひとつとして不自由は無かった、勉強やお稽古は少し大変だったけれど学ぶ事が好きだった私は苦には思わなかった。

時は流れ私は15歳になった。
姉達は15歳になると父の決めた相手へ次々と嫁いでいった。
3番目の姉は弱々しい王に嫁いだ。
2番目の姉は豚の様な王に嫁いだ。
大好きだった1番目の姉は冷徹で暴君な王に嫁いで病になり亡くなった。
父は姉の葬儀で泣かなかった。
後を継げぬ女など要らぬ、役に立たぬのならば国の為に全てを捧げよ、その身を、人生を、幸せを。といわんばかりに父は私たち姉妹をまるで道具のような扱いで他国との友好関係の為貿易の為に捧げたのだ。
そして4番目の私も父の決めた相手の元へ嫁ぐ事が決まった。
相手の顔も、性格もなにひとつとして知らされてはいない。
この結婚に愛など無い、有るのは恨み、怒りだけ。

まだ顔も知らない私の夫になる貴方はどのような女性がお好みかしら?
やはり優しい女性かしら。
だったら私は1番目の姉の様に優しく美しい女性になって差し上げましょう。

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