「アリトー!」

そういって泣きながら抱きついてきたのは俺の大事な大事な彼女。
元々凄い泣き虫だが、最近ベクターに弄られる様になり泣き虫に磨きがかかったようにみえる。

「ベクターにまたなんかされたのか?」

「うぅん、今日は…ベクターじゃ、ない」

「じゃあ体調悪いのか?どっか怪我したか?」

「違う…」

名前を見ると俺の胸板により一層顔を埋め小刻みに震えていて、何かに怯えているようだった。
泣くことは頻繁だがこんな様子の名前は初めて見た。

「アリトが…居なくなる夢、みた…凄く怖くて目が覚めてアリトが本当に居なくなってたらどうしよって…おもっ…て」

「俺が…?って、ブハッ」

顔を上げた名前の顔は流れた涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていて頬が真っ赤になっていて、思わず吹き出してしまった。

「笑わないでよ…うぅ…」

「わりぃわりぃ!でも俺は居なくならねえから心配すんな!」

名前の小さな身体を抱きしめて、まだ涙が出ている目尻にキスをすると、名前は安心したような顔をして目を閉じて俺に身を委ねた。




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雨宮由衣様リクエストでアリト甘夢でした!
甘…い…つもりでかきましたが!どいだったでしょうか(^∇^)

リクエストありがとうございました!


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