「アス…トラル…?」
色も雰囲気も違うけれど私の目の前に現れたのはどうみてもアストラルにしか見えなかった。
「お前アストラルを知ってるのか?」
私の困惑する様子を見てか、目の前にいるアストラルに似た物体はニヤリと口角を上げた。
その笑った顔をみて、似ているけれどこれはアストラルじゃないと再確認する。それは凄く嫌味ったらしい笑顔で、私の知ってるアストラルの可愛らしい笑顔と比べると似ても似つかないものだ。
「まぁいい…それよりお前、この俺に手をかせ」
「いやよ、てゆうか貴方誰?アストラルに似ているようだけど」
「俺はNO96ブラックミストだ」
「ナンバーズ…?」
驚いた。ナンバーズが単独で動いている所なんて初めて見た。
…それはそうとよくよく考えたらとても危ないんじゃないかな、私一応…デュエリストだし、取り付かれたりとか…。一歩下がって距離を取ろうとするとブラックミストはそれに気付いたのか腕を組んでまた嫌な笑みを浮かべた。
「お前みたいなへっぽこデュエリストに取り付くわけ無いだろ」
「う…」
「まあ、少しは使えそうだがな。まずそうだな…手始めに…」
「ちょ、ちょっと私貴方に力なんかかさないからねっ!?」
「お前にnoの選択肢は無い」
「名前はなんだ」
「…名前」
ああ、何て横暴な奴。
こんな奴とわかっていたら、アストラルに似ていなかったら声なんてかけなかったのに。
でも「さあ名前行くぞ」と少し楽しそうにしているブラックミストが少し可愛らしいな、と思えてしまった。
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サクラ様リクエストで96に振り回される話でした!
ミストちゃん難しいですね…!しかも余り振り回されてないですね( ; ; )
あの横暴な感じなのに、ベクターが下部になった時のルンルンな所が可愛くて結構好きな子です笑
どうだったでしょうか…!
リクエストありがとうございました!!