「V兄様、学校というものは楽しいの?」


私がココに勉強を教えている最中、ココは確かにそう言った。ココは昔から引っ込み思案で余り人と接するのが得意じゃないし、トロンがココを学校に行かす事を頑なに拒んでいた。
トロン曰わくココは流れやすい事があるからあちら側に回られると厄介なことになるかららしい。
勿論ココ自身も学校に行きたいと言った事が無かった。


「学校に…行きたいのか?」


「九十九遊馬が学校は楽しい所だと前に言ってたから、楽しいのかなって」



「私に勉強を教わるのは不満か?WやVも一緒に遊んでくれている」



そうゆうとココはと少し顔を曇らせた。少し可哀想に思えたが、一度九十九遊馬に接触したなら次に接触した際にあちら側に行ってしまうかもしれない。トロンの為にもそれだけは避けなければならない。


「九十九遊馬が…私を友達と言ってくれたの私友達って初めて。」


「そうか」


「また、Vちゃんも一緒に九十九遊馬と遊びたいなぁ…」


「(…)手が止まってる、早く勉強を終わらせてしまおう」


「終わったら遊びに行っていい?」



「今日はやめなさい、」





あちら側に行かないように、大切にしまっておこう。
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