「どうして泣いてるんですか?」

「」

「怖いんですか?」

「怖く、ないよ…やっ」

必死に声を絞り出した。
そんな努力も虚しく、私の首に添えてある真月の大きな手に力が入り、途中で言葉は遮られる。
なんで、どうして?やめてよ苦しいよ。


「どんな気分ですかぁ〜?大好きな真月に首しめられる気分はよぉ!!ヒャハハハ」

「苦し、」

「貴方だれえ〜?私の知ってる真月じゃなぁい…ってか?バァァカ!!」


コロコロ変わる声。表情。
見るもの全てが始めてで、これは本当に真月なのかと疑う。
なんで私の首を締めてるの。
なんで、なんで、なんでなんでなんで…
だってあんなに…


「だい、すき…だったの、に」



ボヤけてる視界なのに真月君の顔が悲しそうなのが鮮明に見えた気がした。
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