※プレゼントのお話と連携しております。




「っなんだよそのカッコ!(天使だ…)」

「うっうるさいなあ!」

「似合わねーにも程があんだろ!ぶはっ」

珍しくココがめかしこんでいたのが偶々目に入った。
こんなに可愛い私服とか無しだろ!まるでココの為の服じゃないかと思うくらい似合っているのだ。
その可愛らしい姿を見た瞬間、一瞬だがココの背中に純白の翼が見えた気がした。
しかしここで素直になれねーのが俺だ。今まで直球勝負派だと思ってたんだがどうもココが相手だと少し捻くれが入ってしまうようで、中々素直に言いたい事が言えない。そのせいでまるで反対の言葉を投げ掛けてしまうのだ。
そして今回もまた反対言葉を言って「ばかっ!」と涙目で言われてしまった。
今回ばかりは少しヤバイと思いフォローの言葉を掛けたが時すでに遅し。ココはドルべの元に走って行ってしまった。

「あぁ…またやっちまった」

罪悪感、それとココに本格的に嫌われちまったらどうしようという心配で落ち込んでいるといつのまにか目の前にココが立っていた。(しかも仁王立ちだ。)
さっきの服とは違っていて、白いふわふわしたワンピースを身にまとっていた。

「な、なんだよ」
(可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い…)

「じゃじゃーんっ!似合うでしょ?皆が似合うって言ってたんだよ〜っ!!」

「あっ…あぁ」

「でしょーっ!ベクターがプレゼントしてくれたの!!」

「はっ!?」

ベクターがココにプレゼントだと。確か彼奴もココに気が有った筈…あぁ先を越されてしまった。てゆうかなんでこんなに喜んでんだよ俺がこの前薔薇の花束プレゼントした時より喜んでんじゃねーか!

「っ…わねぇ…」

「え?」

「ベクターから貰った服なんてお前には似合わねぇっ!!脱げっ」

「やっ…ちょっとやめてよっ!?ドッドルべーっミザエル助けてぇええ!!!」




この後ドルべとミザエルにこっぴどく怒られた挙句ベクターに鼻で笑われココが口を聞いてくれなくなりギラグに慰められた事は言うまでもない。

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