(近い…)
ココと話すとき気付くとココは俺に急接近している。
胸が当たってこちょばしいし、顔がにやけそうになるが何とか平然を装い何も考えてないような顔をしてやり過ごす。
「ハートランド2人でいこうよ!」
そう言われた時に思わず「行く」と言いかけた。
口から出そうになった言葉を一生懸命飲み込んで、さっきとは全く違う言葉を吐き出した。
「めんどくせーよ。それよりデュエルしようぜ!」
そうゆう風に言うとココはムスッとした顔をした。
本人には口が裂けても言えないけどココの怒って拗ねた顔が意外と好きだ。
勿論誰でも言い訳じゃない。ココだから全ての表情が好き。
こんなこと言っちまったらバレるから言えねーや。
ココの俺に対する気持ちは分かってる。あんなにわかりやすいアプローチされたらどんな馬鹿でもわかるだろ?
アイツにはバレてねーと思うけど俺はココの事が好きだ。
だけどこれをココに伝える気は無い。
伝わったところで俺らは最初からバッドエンド。
どう足掻いても引き裂かれる運命なんだよ。
だから俺は大好きなアイツに嘘を吐き続けるんだ。