周りからどんな目でみられようが、何と言われようが私は何度でもバイロンさんが好きと言おう。年が離れすぎているのだって承知。バイロンさんからしたら私は娘のようなものだ。
それでも私は構わないどんなに年が離れていてもバイロンさんはバイロンさん。私は何があっても一生彼を愛し続けるのだ。そしてそれは彼も同じ事。
こんなに愛し合っていたのに彼は3人の息子と私を残して姿を消してしまった。
死んだなんて嘘よだってバイロンさんこの間まで元気だったもの。出掛ける時、にっこり笑って言ったのよ?「早めに帰ってくる」って。
バイロンさんが居なくなってから数年、今でも私は夢を見る。バイロンさんと手を繋いだこと、肩を寄せ合ったこと、抱きしめてもらったこと、キスをした時のこと。
夢の中では全て鮮明過ぎて困ってしまう。だって居心地が良すぎて目を覚ましたくなくなってしまうもの。
「ココ、」
「ココ、起きて。そろそろ時間だよ」
バイロンさんが私を呼ぶ声がする。嫌よ嫌!まだ目を覚ましたくない、目を開けたらまた貴方が居なくなってしまう。
必死に起きないように目を堅くつぶるけど何故だか私の目は自然と開いてしまった。
「ただいまココ、」
目を開けると笑った顔のバイロンさん。何もなかったようなへらっとした顔でなんだかムカつく!どれだけ私が貴方の帰りを待っていたことか!
バイロンさんの頬を抓ろうとすると私の手は虚空を掴む。