「ふあ…くしっ!」
「ココ大丈夫?」
僕の隣で今さっき変なくしゃみをした女の子に声をかけるといつも通りふにゃあと笑い「だいじょぶだいじょぶ」と言った。今日は朝起きたら雪が30センチ位積もっていたので雪遊びが大好きなココは大はしゃぎ。
雪達磨を一生懸命作ってる姿は実に可愛らしい。
「みてみて〜ミハエルと私」
ココが作った雪達磨は両手に乗る小さな手乗りサイズの雪達磨2つ。どちらも僕とココの特徴を取り入れたものだった。(僕達磨は両サイドに葉っぱでピョコンと触角が。)
ココはミハエル達磨とココ達磨の肩(?)同士をくっつけてニッコリ笑った。
「ずっと一緒にいようね、ミハエル!」
「ココ…ありがとう」
するとココは本日二度目のくしゃみ。さっきまでのロマンチックは何処へいったのかな?でも風邪じゃないか心配になる。
僕が今さっきまで付けていたピンクのマフラーをココの首に巻いてあげてからスッとココに手を差し出す。
「風邪引くと大変だから、そろそろかえろうか」
ココはこくんと頷き僕の手を握り返した。