アークライト君の顔の横にWINと書かれた文字がARビジョンにうつしだされた。これで99連勝。負けという言葉を知らないのかこの人は。ついつい深いため息が出てしまうがまあ…溜め息ついてもしょうがないって事にしておこう。
「約束通り99人勝ち抜きましたよ!さあ後は貴方だけです」
「アークライト君はホントに強いと思います、それでも私も強いですから絶対負けません!」
"絶対に負けません"
何故こんなに自信を持って言ったかというと、アークライト君と同じく私も負け知らず。(家では父や兄にぼろ負けだけども)
今回もそれなりに自信が有った。しかしデュエル終了後ARビジョンにうつしだされたWINという文字は私ではなくアークライト君にうつしだされた。
「やはりココさんはお強いですね…!あの時トラップカードを発動をしていなかったら僕が負けていましたよ」
「…」
「それでは、約束通り僕のお願いをきいてもらいますね」
私とアークライト君の約束。
どちらか勝った方が何か1つ命令するのだ。
勿論最初にそう言い出したのはアークライト君。私は少々面倒くさかったので99人の決闘者に勝ってからなら私は勝負してもいいよと冗談半分で言ったのだが彼は本当にやり抜いてしまった。
ここまできたら今更なしでしたと言うわけにもいかないので渋々条件をのみこむ。
「なんですか?」
「僕と付き合っていただけますか?」