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「うわ、先生の腕、水はじかないよ?」

大学生というのは小学生と同じで、学生の領域を越えない分同年代の社会人よりもひどく幼い。
身体は大人でも中身が伴わないことが多く、その現実はたったひと廻りしか違わない自分にでさえ、これほど明確に解る。
まあ、"たった"といっても、その"たった"に泣かされることは少なくないのだが。

例えば今この瞬間のように。


「そんな発言をしたお前は十二年後、いや…五年後には泣くことになるぞ…」
「わたし四十代でも水弾く自信あるよ」
「ちなみに俺三十二のときは水弾いたからね」
「つまり十五時間前は水はじいていたということですか下井草先生」
「こういうときだけは真面目に質問するよね鴨居くん」

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テーマ「人外ファンタジー」
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