「死ねば?」

寝転がって蹴飛ばす。けど、ランサーはそんなのお構いなしにわたしの方に擦り寄ってくるのでもう一度同じ言葉を吐いた。すると今度はガバリッとランサーは覆いかぶさってわたしの肩を掴む。

「照れんな」
「早く死ね英霊様」
「オイオイ、」

はあ、とランサーは溜息をついてわたしにの額に唇を宛がう。イラッとしてからジーンときた、くっそ。両手で顔を覆いながら「一人にして」と呟くと全てが消えていく。霊体化、したんだ。やっぱりランサーは人間じゃない。わかっている、わかっていたんだ。

「……っふ、ぅ…!」

一人きりの部屋で声を抑えながら両目を覆い、泣く。みっともないとはわかっているけれども、胸のうちを覆い隠す感情は、もう、隠しきれない。いつからわたしはあなたをこんなに想ってしまったのか。もう、頭がいたい。まるでお酒に依存してしまった気分だ。きもちわるい、んだ。


わたしは二人の部屋で、涙をながした。




ダチュラ(花言葉*あなたを酔わせる)
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