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エピローグ
「待って結局柚弦の泣き顔が見れてないし泣いたの俺だし!!?!?」
「まあいつも自然体な峯くんが君の前じゃカッコつけたいって言うなら、かわいいもんじゃん?」
「よしその意見採用します」
「幸の前じゃ泣いたらしいけどね」
「エッ」
詳細吐こう?と島幸高のネクタイを引っ張る。胸ぐらじゃないよ本当だよ。
うーん、と金髪を揺らして考え込んだ島幸高は、
「俺と柚弦の秘密」
と自慢気に笑った。
「うわー!会長に似てきたーーー!!」
島幸高、やっぱり油断ならない元ライバルだ。
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