Back to the ちゅーたつ!仮 (82
2012/09/25 23:20
混沌吹きすさぶ戦場(と化した城の一室)に突如現れた長宗我部元親。
その後ろには彼に呼ばれたのかトウ艾も立っていた。
「凄絶な戦場に反骨の魂が今、カオスの直中に降り立った‥」
「元親殿、いまそのミジュマルが動かれなかったか」
腕を振り上げ格好良く決める元親に隣からぼそりと同行していたトウ艾が呟く。
「ままままままさか。これはぬいぐるみだ凄絶に」
「いやしかしさっきシェルブレードって」
‥(´・ω・`;;)
「あれは幻覚だ‥いや、今のは俺の魂が凄絶にミジュマルになりきって三味線で‥」
「そちらの方がイタいですぞ‥」
冷静なつっこみを半ば無理矢理振り切って、郭嘉と戦う司馬懿を見遣る。
「凄絶な怒りだな司馬懿、俺の元にも震える魂のオーラが伝わってくる」
「ごちゃごちゃ言ってないで手伝ってくれるかな^^#」
「上等‥まずはこれを聞け!」
郭嘉に笑顔で叱られつつ、元親は荒ぶる司馬懿に向けてミジュマルを突き出した。
『もしもーし、母上聞こえる〜?』
張り詰めた空気に場違いなくらい暢気な司馬昭の声。
「‥昭!!」
おかしい色になっていた目がぱっと正気に戻り、司馬懿は郭嘉達を押しのける勢いの空中ダッシュで元親の前に急行した。
「いいい今何処にいる!?怪我はしてないな貞操は無事だな!?」
畳みかけるようミジュマル(というか昭)を質問責めにする司馬懿に、司馬昭は表情が想像できるくらい分かり易く苦笑する。
「母上心配しすぎ!俺も姉上もぶんきっきも普通に肉まん食べてるよ」
「だがな昭‥」
尚も言い淀む司馬懿に暢気な娘は更に続けた。
「えーと、なんだっけ?名前忘れたけどいま妲己の本拠地にいて、ここにナタと洗脳されてる方の俺もいるみたいなんだよね。だから妲己が留守の間にナタと俺奪還作戦することになったわけですよ。それが成功したらはんべ達にも協力してもらって、"ここの時空"と"母上が今いる時空"を光陣で繋いで脱出する予定!すぐ帰るからあと少し待ってて」
随分漠然としているが、要は内部攪乱と脱出と敵地への進軍路作りをいっぺんにやってしまう作戦らしい。
「何故事後報告なんだ‥昭、お前という奴は‥」
「作戦は毛利元就って冴えないけど頭良いお兄さんが指揮してくれてる。面倒くさいけどちょっと本気出してくる」
「‥‥」
いつになく真面目に前向きな発言に、司馬懿は思わず口を噤んだ。
その沈黙を肯定と受け取ったのか、司馬昭は満足げに笑ってみせた。
「また連絡するよ、元姫達によろしくね」
返事を待つ様子もなく、ぷつんとミジュマルのお腹辺りからマイクが切れる音がした。
「ふっ‥お前の予想以上に立派な一人前に育っていたようだな」
物言わなくなったミジュマルを抱えたまま茫然と立ち尽くす司馬懿に、元親は不敵な笑みを浮かべる。
司馬懿は随分と大人しくなったまま複雑な表情で呟いた。
「本来なら喜ぶべきなのだろうが‥」
「それも親心‥お前の凄絶な魂の叫び、受け取ったぞ」
すみませんこんな間が空いちゃって
でも昨夜チャンピオンロードまで到達したよ!(`・ω・´)
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