紫苑「あんた達も若いよねぇ…」高夜「「……」」
2013/10/07 20:29



「ねえ夜紗、正式ナンバリングの無双出演となると別人ながら緊張するよね」

「意味が分からん、あとベタベタ触んなバカ虎」

「そんなこと言うなよ、触って減るほどの胸でもグハァ」


(*・ω・)つ【しばらくお待ち下さい】



「痛って……ああそれよりもさ、君は無双クロニクル2を買っていないわけだし、藤堂くんを操作するのは4が初なんだろう?」

「まあな…前作もストーリークリアだけでイベントコンプリートも出来てない…」

「だったらもっと喜んでよ冷たいなあ」

「別に嬉しくないし……」


「噂に聞くところによれば無双清正くんと無双藤堂くんは築城や手拭いにまつわるエトセトラで会話イベントもあるらしいよ、俺たちも対抗して懇ろに愛でも囁きあおうよ」

「囁きあわねえよ…むしろお前も無双高虎殿を見習って忠義とか恩義を重んじろよ少しは。いつも調子よくチャラついて…」

「心外だなー、俺だって秀長様は尊敬してるし忠義も恩義も持ってますよ?」

「うさんくさい……」

「だからって普段から堅苦しいこと言ってたら気疲れするし、余計な期待もかけられる。最前線で必死に働く身で、そんな重いもの背負ってたら動きも鈍るだろうに」

「でも、主君の期待は苦ではないはずだろ」

「まあね。だから、主君のために決めるときは決める。それ以外の時まで御家に縛られるつもりはないさ、俺が何よりも守るべきは主君でなく藤堂家だ。そういう意味で俺の本当の主君ってのは、俺自身なのかも知れないね」

「……理屈は分かるけど」

「…夜紗は一人の主にしか仕えていないからねえ。俺みたいに擦れてないだけだよ」

「………」

「本気で入れ込むと、失った後が怖い。心が燃え尽きて、精神が焼け死んでしまう」

「…そんなの、将どころか、人として終わりだ」

「そういう人を俺は沢山見てきたよ。忠誠なんて誇らしい思いでなく、喪失の空虚に耐えきれず追い腹を切った人達をね」

「それは…」

「悪いとは言わないさ。けどこんな御時世に本気で他者に命を懸けるのはそういう危険を伴うということだ。美しいけど賢明じゃない」

「だからいつもふざけて韜晦している、と」

「韜晦というか、正気を守るための予防線かもね。ただの屁理屈に聞こえてしまうかな?」

「いや、お前の言うこともなんとなくだけど、分かる。想像したら確かに辛かった」

「…そっか…ありがとう、夜紗」

「え、ちょ、いきなりなにを…!」

「いやー、俺の話を聞いてくれたからさ、嬉しくって」

「べ、別に話くらいいつでも聞いてるだろうが…」

「君がそんな風に本気で頷いてくれたのは初めてだった」

「うぐ………」

「でも、解っていても揺れるんだよね……」

「え?」

「頼むよ夜紗、俺より先に死なないでくれ」




紫苑「あはは!いい気味過ぎて反吐が出そうだよww」
秀吉「お前は本当に素直じゃないよな…」


藤堂さんはなんていうかドライな思考とウェットな情念
そのくらい冷たく割り切ってないとあんなに華麗に転職出来ないだろうし
だけどしっかり自覚持ってないと芯の通った振る舞いは出来ないでしょうし


信長や宗茂みたいな生まれながらの天才タイプではないのでしょうけども

経験則で洗練された秀才とでも言いますか

藤堂さんはそんな一味違う飄々とした魅力がありますね
そういうキャラクターを書いてみたいものです





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